2025.02.05
最終更新日:2025.02.05

【毎月の住宅ローン65,000円】本格的に東京・山梨の二拠点で暮らしてみる【2025年 センスのいい大人のお金の使い方】

本格的に二拠点で暮らしてみる

黒川成樹さん(書店主/デザイナー)

黒川成樹さん

聖域は、一カ所だけとは限らない。東京で書店WARP HOLE BOOKSを営みながら、デザイン事務所を経営し自身もデザイナーとして働く黒川さんは、事務所と書店という東京の拠点は残しながら、妻子とともに山梨に居を構える。山梨で暮らしながら週に一度東京へ通う生活、どうですか?

「びっくりするほど、いいことばかりですね(笑)。まず金銭的なことを言えば山梨に家を買ったのですが、その住宅ローンが月額約6万5000円。東京で暮らしていたときの家賃の3分の1以下です。浮いたお金で全国のいろいろな場所を旅行するようになりました」

黒川成樹さん 2

自身は東京都出身だが4歳になる子どもの幼稚園を考えるにあたって、東京以外で暮らすことを考え始めたのがきっかけだと言う。

「旅行する中で、夫婦ともにここが気に入ったんです。生き物が好きな息子も、もちろん大喜び。クルマで2時間ほどの距離だからこそ『うまくいかなかったら戻ればいいや』と気楽に始めることができたんですよね」

愛車のテスラ

二拠点生活を始めたことで、意外なことに仕事にもいい影響があったという。

「山梨と東京を移動する時間は、ものを考えたり、ボイスメモを使っていったん思考を外に出し咀嚼したりする大切な時間。愛車のテスラが、高速道路ではほぼ自動運転なことにも助けられています。おかげでアウトプットの質も高まりました。20代、30代の頃はなんでも経験することが楽しかった。でも40歳を越えて、若いスタッフに経験を譲ったり、一歩引いた立場から俯瞰でものを見ることが重要だと感じるようになったんです。物理的に離れている山梨では、それがしやすいですね」

黒川成樹さん 3

二拠点暮らしを始めて変わったことは?

「例えば東京では、5000円買い物すると駐車場無料だったりすると、損したくないからと欲しくないものを買ってしまうことがあったんです。でもそういう『お金に問われ続けている』と感じることがなくなりました。環境で思考が変わると実感しています」

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