働いて約20年、若い頃より自由に使えるお金と時間が増えた。だからこそ、ただモノを買うだけの思考は一度リセットして、買い物プラスアルファの選択肢ももつと、人生後半は豊かになる。新年は、そんな価値観のシフトには絶好のタイミング。今や一生で最も楽しい時期と言っても過言ではない40代を謳歌するための「センスのいいお金の使い方」ってなんだろう? 30人の識者に聞きました!
小松隼也(弁護士)
新日本プロレスのスポンサー
長年のプロレスファンである自分にとって、試合のスポンサーをすることはいちばんの夢。応援している新日本プロレスの石森太二さんが、11月に自主興行を開催した際、友人たちとスポンサーすることが叶ったのは何物にも代え難い喜びでした。私の法律事務所の名前は第4試合のビジュアルに入ったのですが、偶然にもその試合の相手は、同じく私がファンの葛西純選手。アツい試合を観た後に、石森選手を囲んで記念撮影もできて、素晴らしい思い出になりました。
ハイロック(アートディレクター)
働く環境を整える
若いときはいい服を買ったり、高いお酒を飲んだりと自分ファーストでしたが、年を重ねてから「人のためにお金を使える」ようになりました。今は自分がチームのリーダーであり、経営者でもあるので働きやすい環境を整えることを最優先。また、お客さんやスタッフの顔を思い浮かべながら、プレゼントや手土産を選ぶ時間が楽しいし、喜んでもらえるとうれしい。
カツセマサヒコ(小説家)
ささいな日用品で
暮らしの幸福度を上げる
家族ができて家で過ごす時間が長くなり、日用品に自然と目が向きました。ケトルで沸かせるお湯の量が増えるだけで、洗濯がスムーズになるだけで幸福だし、それをシェアできる人もいる。ささいなようで幸せなんです。