年の瀬が近づくと話題に上る、「今年買ってよかったもの」。衝動買いしたものもあれば、悩んで悩んで買ったものも、長年好きで買い続けているものもある。センスのいい人たちがうなった2024年のベストバイを紹介します。
『明け方の若者たち』で小説家デビュー。バンドindigo la Endの楽曲をもとにした小説『夜行秘密』を書き下ろし、2025年1月に最新小説集『傷と雨傘』を刊行予定。
MAISON SPECIAL｜サスペンダーパンツ
「お気に入りのTシャツのデザインを邪魔せず、かといって簡素なコーディネートにもならない“布ひもタイプ”のサスペンダーを探していました。白黒の2本があればパンツはもう十分」。
腹筋ローラー
「友人が腹筋ローラーでみるみる痩せたことに触発されて。僕は朝と夜に20回を2セット。腹筋に縦筋が入ると自己肯定感が爆上がりします（笑）」。
『あなたは私と話した事があるだろうか』｜折坂悠太
「折坂さんの詩には想像力を遮断する不純物がない。押しつけでも誘導でもなく、最小限の言葉数で情景をイメージさせてくれます。周りの音が消えて潜れるような感覚も心地よい」。
山崎実業｜ドラム式洗濯機 小物挟まり防止カバー
「ドラム型洗濯機の隙間に挟まる靴下、気になりますがこの隙間カバーで解決。かゆいところに手が届く日用品ばかり出している山崎実業さんは僕の生活をのぞき見しているとしか思えない」。
『物語要素事典』｜神山重彦
「例えば『雨』という言葉を引くと夏目漱石『彼岸過迄』の「雨の降る日」の筋書きが出てくる。小説や古事が多数収録され、書店にいるような偶然の出会いが楽しい」。
象印｜ケトル 「CK-VA15」
「1.5Lのお湯が沸いていれば、お茶をいれるにも料理を煮込むにも早い。象印の丈夫さが気に入っているし、ケトルは大きいほどいいという結論」。
ウボンゴ
「子どもと遊ぼうと購入したら、大人げなく白熱。時間制限のあるテトリスという感覚で、小学生と大人が勝負しても誰が勝つかわからない」。
SUBU｜冬用サンダル
「スウェットでコンビニに行きたいとき、ダウンをはおってこのサンダルを履けばすぐ出られる。裸足を暖かく守ってくれ、ふかふかした履き心地も好み。これがないと冬を越せません」。
ベースフード｜ソース焼きそば
「食事制限をしつつどの程度のおいしさを求めるかは人それぞれですが、ジャンク欲を満たしてくれる濃いめの味つけで個人的にマストバイ。ダースの箱買いで取り寄せました」。
