2023.12.22

【大人のサウナ&銭湯愛】日本一の冷泉、大分・寒の地獄温泉は「天国」だった!

日本一の冷泉と名高い大分・九重の「寒の地獄温泉」に、今夏新たにサウナ施設が誕生した。地獄!? それとも天国!? サウナ好きのモデル・髙橋義明と訪ねた。

【大人のサウナ&銭湯愛】日本一の冷泉、大の画像_1

寒の地獄旅館KANNOJIGOKU RYOKAN

日本一の冷泉は日本一の水風呂だった

つめたッ!

自然湧水の冷泉

 大分県九重町にある「寒の地獄温泉」は、200年もの歴史をもつ温泉宿で、全国でも珍しい自然湧水の冷泉が楽しめることで知られる。ほのかに硫黄の匂いがする冷泉は、年間を通じて水温が13度程度ということもあり、これまで7~9月の3カ月間しか入ることができなかった。だが、今年の7月にサウナ施設「暖の地獄サウナ」がオープンしたことで通年楽しめるようになり、水温・水質ともに理想的な冷泉は早くもサウナ好きの間で日本一の水風呂として評判を集めている。
 早速、持参した水着に着替え、場内へ。いきなりの水通しには及び腰のわれわれは、薪ストーブが置かれたサウナ室でしっかりと身体を蒸し上げてから向かう。毎分2トン超の冷泉が湧き出る浴槽は、底まで青白く澄んでいて、とても美しく神秘的。しばらく浸かっていると、骨の髄まで冷えてくる。上がったら外気浴スペースで休憩。きらきらと輝く木漏れ日の中、鳥のさえずりを聞きながら、ディープリラックス。何これ、超気持ちいい…。天国と地獄は紙一重だというけれど、暖の地獄と寒の地獄の二つの地獄巡りを経て、たどり着いたのは「天国」でした。


暖の地獄サウナ

「暖の地獄サウナ」は薪ストーブが置かれ、室温は大体90~95度ほど。床が熱いので、専用のスリッパを履く。ストーブの火力が弱くなったと思ったら、セルフで薪のつぎ足しが可能。サウナストーンに専用の水を振りかけるセルフロウリュもできる。「高級感ある香りでとてもリラックスできました」。

外気浴スペースで休憩中

外気浴スペースで休憩中。ととのい椅子はコールマンのインフィニティチェア。サウナポンチョのレンタルもある。「本当に気持ちいい環境です。こっちのほうこそ『ありがとうございました』って感じです(笑)」。

暖房室

サウナ室の隣には昔からの暖房室もある。冷泉から上がった後、水気を拭き取らずに暖房室に入り、身体に付着した冷泉をあぶり込む(自然乾燥)のが正しい利用法。「『ととのう』とも違う心地よさでした」。

飲泉スペース

冷泉の手前には飲泉スペースがあり、いつでも自由に飲むことができる。サウナで大量発汗するので、水分補給にピッタリ。「浸かってもいいし、飲んでもいいってすごい。クセはなくて、おいしいです」。


寒の地獄旅館

寒の地獄旅館 | KANNOJIGOKU RYOKAN
大分県玖珠郡九重町田野257
TEL:0973-79-2124
定休日:水曜
〈日帰り冷泉サウナ〉
男女混浴 水着着用
サウナは水曜休み 温泉は水・木曜休み
予約はkannojigoku.jpより


YOSHIAKI TAKAHASHI
1989年愛知県生まれ。モデル・アーティスト。銭湯通いは、作品制作など疲れを癒やすため必要不可欠。趣味の登山でも、下山後ひとっ風呂浴びるのが至福の時間。サウナ後の水風呂だけでなく、温冷交代浴も好む。2023年12月には東葛西にある自身のギャラリーで作家の展示を行う。



Photos:Kenta Sawada
Model:Yoshiaki Takahashi
Composition&Text:Masayuki Sawada

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