お風呂。それは男たちにとって癒やしを超えたワンダーランド。過熱するサウナブームに、老舗の町銭湯のリノベーション、大型スーパー銭湯の進出…われわれを取り巻く“浴”環境がダイナミックに移ろいつつある中、どうお風呂と向き合うのが正解なのか? サウナ&銭湯に魅せられた大人たちの変わらぬ、お風呂愛の告白。どうぞご湯っくりお楽しみください。
海外出張とセットで
楽しめる場所を見つけた
尾花大輔(N.HOOLYWOOD デザイナー)
天然温泉 泉天空の湯 羽田空港TENNENONSEN IZUMITENKUNOYU HANEDAKUKO
羽田空港に直結した展望天然温泉。24時間営業でサウナ室や岩盤浴、マッサージ、アカスリなどの施設も充実。
東京都大田区羽田空港2-7-1
TEL:03-6459-9770
営業時間:24時間(10時〜12時30分は清掃時間のため利用不可)
不定休
かつて本誌の連載で毎月のように温泉巡りに出かけていた尾花さん。その後、肉体トレーニングに取り組むようになってからはライフスタイルも変わり、今は設備の整ったジムのお風呂で汗を流すのが日常的な癒やしとなっている。
「ジム以外の銭湯やサウナに行くことはあるけれど、大抵は自宅の近くだったり、外出のついでに立ち寄ることが多くて、わざわざそのために出かけることはしなくなりました。お風呂みたいに普段の暮らしの中に組み込まれているものは、自分の生活圏内に近いとか、ムリのない条件じゃないと結局は面倒くさくなって行かなくなると思うんですよね」
そんな中、最近何度か行ってよかったのが、2022年12月にオープンした「天然温泉 泉天空の湯 羽田空港」だという。羽田空港第3ターミナル(国際線)に直結した「羽田エアポートガーデン」内にある24時間営業の温浴施設で、天然温泉と富士山を望む眺望が自慢。
「羽田空港にあるので、出張で海外に行くときとかに利用しています。このあいだのアメリカ出張のときは、出発前と帰国後に利用しました。LA便は日本着が朝5時なんですけど、24時間やっているからいつでも気にしないで入ることができて、場合によってはここでリフレッシュしてから直接仕事に行くこともできる。行きは機内でよく寝られるし、帰りは長旅の疲れをとることができるので、ジェットセッターにおすすめです。入館料が4800円(フェイスタオル・バスタオル、館内着、岩盤浴付き)するだけあって、設備やホスピタリティは言うことなしだし、混雑していないのも高ポイント。大人がゆっくりと過ごすことができる施設だなと思います。あと、個人的にサウナ室はドライサウナ&テレビ付きの昭和スタイルが好きなんですけど、ここはそれ。その点も好みです(笑)」
Illustration:Masaki Takahashi