お風呂。それは男たちにとって癒やしを超えたワンダーランド。過熱するサウナブームに、老舗の町銭湯のリノベーション、大型スーパー銭湯の進出…われわれを取り巻く“浴”環境がダイナミックに移ろいつつある中、どうお風呂と向き合うのが正解なのか? サウナ&銭湯に魅せられた大人たちの変わらぬ、お風呂愛の告白。どうぞご湯っくりお楽しみください。
朝起きるとすぐ、その日の現場の帰りに
立ち寄れる銭湯を探してしまう
サバンナ高橋茂雄(芸人)
中延温泉 松の湯NAKANOBUONSEN MATSUNOYU
高橋さんがMCを務める「サバンナ高橋の、サウナの神さま」の最新話の収録場所である、「中延温泉 松の湯」に収録前にお邪魔。「こんなにいい銭湯、貸し切りで入れるとかないですよね。今もこの後の収録が終わってから、もう一回サウナ入らしてくれるか気になって仕方ないです(笑)」。天然温泉で知られる松の湯は昭和23年創業。破風づくりの外観に富士山のペンキ絵など昔ながらの趣を残しており、長年愛されている。露天風呂やサウナ室のほか高濃度炭酸泉も備える。
「僕はかけ湯したら、お風呂に入らんといきなりサウナなんです。以前はサウナ室に10分くらい入ってたけど、最近は『サウナ6分→水風呂30秒』を4~5セット。で、その後、身体を洗ってお風呂入って水風呂入ってお風呂入って水風呂入って…で、シャワーして全部で大体1時間。お風呂は熱いのが好き。炭酸泉とかにダラダラ入るのは無理なんです。42度以上のお風呂があったらうれしいですね。44度とかだったら最高ですよ」
東京都品川区戸越6-23-15
TEL:03-3783-1832
営業時間:15時〜24時、日曜10時〜
定休日:月曜(祝日の場合は15時〜、翌火曜休)
お風呂屋さんのサウナは何の気遣いもいらないし格別です
好きが高じてサウナ室を自宅に設置、さらにはエストニアのバレルサウナをはじめサウナ室を二つ備えた別荘を構えるなど、大の愛好家で知られる高橋さん。妻の清水みさとさんとの出会いの縁もサウナつながりであることは周知の話。
「みさとちゃんは僕よりサウナ行ってます。知ってる人の中でも断トツ。起きてすぐ家のサウナ入って、その後に出かける用意してるから『どこ行くの?』って聞いたら『ジムのサウナ行ってくる』って(笑)。僕もサウナは毎日行きます。自宅は浴槽が一個しかないんでお風呂にするか水風呂にするか選ばないといけない。あくまで『うわ、今日はどうしてもサウナ行かれへん』ってときの保険です。別荘のサウナ室は設備は十分やけど、最後、電気消してサウナマット洗濯して乾燥するまでを全部自分でやらなあかんくて。何の気遣いもいらない外のサウナはやっぱり最高です。昨日も両国国技館で仕事終わって、ご飯を渋谷に食べに行く予定やって。いちばん近いサウナが渋谷SAUNASで『よし、そしたらSAUNAS行ってメシ食おう』ってタクシー乗ったら、『男性サウナ、待ちが発生しています』ってホームページに出てきて『運転手さんちょっと止まってください!』って(笑)。急遽、両国に引き返して江戸遊って温浴施設に向かってもらったら、今度は受付で『20分待ちです』。『そやったらSAUNASで待ったほうがええやん!』ってまた渋谷に向かって…ドタバタですよ(笑)」
SHIGEO TAKAHASHI
1976年京都府生まれ。ゲストをサウナ室に迎え、トークを行う「サバンナ高橋の、サウナの神さま」(TOKYO MX)ではMCを務める。過去には故郷・京都の馴染みの銭湯内の鏡に自身の広告を出していたことも。