アジア唯一の直営店として数多くの製品が揃う「フリッツ・ハンセン 東京」。自然光が入り込む静かな空間で、同社ジャパン代表の鈴木利昌さんによる案内のもと、別荘用の家具を探すアートディレクターの藤村雅史さんが名作に触れた。
北欧デザインが織りなす、心安らぐ贅沢な空間
鈴木利昌代表（以下、鈴木） これまでフリッツ・ハンセン 東京にいらっしゃったことはありますか？
藤村雅史（以下、藤村） 今回が初めてです。ちょうど今、長野に別荘兼コーヒーショップを建設中で、新しい家具の購入を検討しているところです。
鈴木 ここはアジア唯一の直営店でして、アルネ・ヤコブセンの「スワンチェア」や「エッグチェア」、ポール・ケアホルムシリーズなど、フリッツ・ハンセンの名作家具が一堂に会する場所。1階ではチェアやテーブル、照明など、ブランドのアイコニックな製品を広々とした空間で見て、触っていただくことができます。
藤村 エッグチェアの実物を見たことはありましたが、ゆったりと身を委ねたのは今日が初めてです（笑）。
鈴木 ショールームの2階も自由にご覧いただけます。天井高や広さが日本の住宅に近いつくりとなっているので、家具をご自宅に置いたときの想像がしやすいと思います。
藤村 実はフリッツ・ハンセンの家具はいくつか所有していて。初めて購入したのが「アントチェア」と「スーパー円テーブル」でした。約20年前に手に入れて、いまだ現役です。
鈴木 ずっと使えますからね。当店でいちばん人気なのは「セブンチェア」です。名作家具の入り口として買われる方も多いと思います。
藤村 納得です。部屋の大きさを問わず使いやすいし、スタッキングできるから数脚所有して来客があった際に出す、という使い方もできますよね。
鈴木 カラーバリエーションが多いので収集しがいもあるんです。
藤村 やはりチェアを購入される方が多いですか？
鈴木 そうですね。ただ当店で2番目に人気なのは、1階にも展示されている「アルファベットソファ」なんです。
藤村 組み合わせによってどんな空間にも溶け込んでくれるソファですよね。かわいらしい照明も気になります。
鈴木 貝殻からインスピレーションを得て作られた、アーム＆ルンドのフロアランプです。温かい光で照らしてくれますよ。ちなみに別荘に置く家具のイメージはすでにあるのでしょうか？
藤村 構想中ですが、ポール・ケアホルムのPKシリーズには憧れがあります。
鈴木 現在当店には「PK４」がありますよ。2年前に復刻されたモデルなのですが、座り心地がよくて存在感もある。おすすめです。
藤村 重心が低くずっしりとしているから和室にも馴染みそう。あとは「ドロップチェア」も気になります。
鈴木 椅子は日本人の身長に合わせて、本国モデルよりも脚が短いタイプのご用意もあります。実際に座っていただくこともできますよ。
藤村 座り比べできるのがいいですね。一度にこんなにもたくさんの名作家具に触れることができるとは本当に贅沢。部屋づくりの参考になります。
鈴木 見て、肌で感じることで、品質や北欧デザインの魅力をより感じていただけます。ぜひ気軽に足を運んでいただきたいです。
東京都港区南青山2の27の14
TEL：03-3400-3107
◯11時〜19時 無休
フリッツ・ハンセン 東京
TEL：03-3400-3107
