父性や男性性の問い直しや、女性のジェンダーをめぐる議論。変化しゆく価値観と共に生き、働くことは、きっと楽しい。
『ニュー・ダッド あたらしい時代のあたらしいおっさん』
木津 毅著
「ひとは変われる。変わらないと思われがちなおっさんたちだって、変われる。彼らが内側に隠してきた痛みや弱さをさらけ出すことがきっと、そのきっかけとなる」。ゲイのライターが、映画や音楽といった現代カルチャーや日々の観察から、愛すべきおっさん像を描き出す。¥1,870/筑摩書房
『アダム・スミスの夕食を作ったのは誰か? これからの経済と女性の話』
カトリーン・キラス=マルサル著
高橋璃子訳
合理的で自由で、独立した個人。経済学の人間のモデルを、「アダム・スミスが自己利益こそすべてだと言えたのは、誰かが彼のためにステーキを焼いてくれたおかげだ」と斬る。毎日の仕事が女性をはじめ誰かの犠牲の上に成り立っていないか、読者に内省を促してくれる。¥2,310/河出書房新社