温泉大国、ニッポン。中でも北海道は、温泉地の数が全国1位、総湧出量は全国2位を誇る。いいお湯に、いいメシに、いい景色。それだけあればもうおじさんの旅は大正解。癒やしのファンタジースプリングスを求めて、2泊3日の道東の湯めぐり旅へ出発!
池の湯
ホテルを出た後は、再び屈斜路湖に行き、昨日は時間がなくてスルーした「池の湯」に。ここも「コタンの湯」と同じく湖岸に湧く露天風呂。その名のとおり、池のような形が特徴だ。ほかに誰もいなかったので、湖に向かって連日の大開帳をきめた俺たち。いい顔してるぜ、マイフレンド。
池の湯
北海道川上郡弟子屈町屈斜路湖池の湯
24時間
無休
無料
越川温泉
湯めぐりの旅もいよいよ終盤。せっかく道東に来たのだから、少しだけでも知床エリアに足を踏み入れたい。そこで向かったのが、知床半島の付け根を横断する国道244号線沿いに湧く「越川温泉」。地元民のための共同浴場だが、協力金200円を支払えば一般利用もできる。浴室はシャワーもカランもなく、湯船が一つだけ。新鮮なお湯が豪快にあふれ出している。源泉は50度と熱いので、沢の水で温度調節して入浴。泉質はナトリウム・カルシウム–塩化物・硫酸塩泉。つるつるとした浴感で、よく温まるいい湯であった。
越川温泉
北海道斜里郡斜里町富士150-1
6時~21時
不定休
200円
KIELO SAUNA
知床から釧路に向かって一気に南下すること2時間半、ようやく「KIELO SAUNA」にたどり着いた。昨年7月のオープン以来、本場フィンランドを思わせる極上のサウナが体験できると評判のこの施設が今回の旅の終着地となる。早速レンタル水着に着替え、サウナ室へ。スタッフによると、薪ストーブが置かれたサウナ室は70度台とあえて低めの温度設定にしているという。さらに、常に新鮮な空気がめぐるように、入り口ドアの下に隙間をつくり、3カ所の排気口を設置。このため、ロウリュをしても息苦しさを感じずに、じっくりとサウナを楽しむことができる。外のテラスには、ろ過した沢の水を使った水風呂と外気浴スペースがあり、桟橋の突端にインフィニティチェアを持っていけばそこは最高のととのいスポット。意識が森の中へと溶け出していく…。
帰りの釧路空港まではクルマで20分。飛行機に乗り込んだ後も、まだまだ余韻は残っている。また行きたいな、湯避行の旅!
KIELO SAUNA
北海道釧路市阿寒町15線40-2
10時~18時30分
定休日:月・火曜
パブリックサウナ2時間30分大人1人3300円~4400円
プライベートサウナ2時間30分1万9800円~2万2000円(4人まで。5人以降は1人につき+2500円。最大定員8人)