nonnative デザイナー 藤井隆行×香川
建築・アート・名作家具からセンスとルーツを体感
ノンネイティブのデザイナー・藤井さんにとって旅は習慣の一つ。旅先は気ままに決めるそう。
「たまたま連休がとれ、気分で香川へ。アートが豊富で、センスある知人にはなぜか香川出身の方が多い。彼らが育った土地への興味もありました。高松空港に到着してまずは丹下健三が設計した香川県庁に。ル・コルビュジエにルーツをもつ建築が好きでぜひ見たかったんですが、いざ対面するとやはり素晴らしい。ダイナミックかつ’50年代の設計ながらまったく古くさくない。屋内はモダニズムの家具で統一されています。建築や家具は洋服と通ずるところがあり『残り続けるデザインとは何か』を考えさせられます。
翌朝はジョージナカシマ記念館と隣接する桜製作所へ。歴史ある家具の製作所ですが木材や工具が整理整頓されていました。美しいものを作っている現場は決まって美しいことをあらためて体感。
さらに近くにはイサム・ノグチ庭園美術館も。本人による彫刻や素材を目の当たりにして感激しました。10年以上前に照明を買いましたが彼は照明を『光の彫刻』と言っているんです。小豆島の名物、そうめんや自然も楽しんだ翌日に東京に。たったの2泊ですがインスピレーションに満ちた旅でした」