2024.06.17
最終更新日:2024.06.17

【おしゃれな大人の「自分勝手な」週末旅の記録】香川|デザインのインスピレーションを探す旅

nonnative デザイナー 藤井隆行×香川

建築・アート・名作家具からセンスとルーツを体感

香川県庁 ロビー
県庁設計時の知事は香川にアートの礎を築き「デザイン知事」とも呼ばれた金子正則氏。1階ロビーには猪熊弦一郎の陶板壁画や剣持勇が手がけた家具が並ぶ。

ノンネイティブのデザイナー・藤井さんにとって旅は習慣の一つ。旅先は気ままに決めるそう。

「たまたま連休がとれ、気分で香川へ。アートが豊富で、センスある知人にはなぜか香川出身の方が多い。彼らが育った土地への興味もありました。高松空港に到着してまずは丹下健三が設計した香川県庁に。ル・コルビュジエにルーツをもつ建築が好きでぜひ見たかったんですが、いざ対面するとやはり素晴らしい。ダイナミックかつ’50年代の設計ながらまったく古くさくない。屋内はモダニズムの家具で統一されています。建築や家具は洋服と通ずるところがあり『残り続けるデザインとは何か』を考えさせられます。

桜製作所
桜製作所 2
桜製作所 3
家具デザイナーのジョージ・ナカシマの設計図をもとに家具を作る桜製作所。

翌朝はジョージナカシマ記念館と隣接する桜製作所へ。歴史ある家具の製作所ですが木材や工具が整理整頓されていました。美しいものを作っている現場は決まって美しいことをあらためて体感。

バイオハック リカバリー ラウンジ
イサム・ノグチ庭園美術館ではアトリエの周りを石碑で囲んだ『石壁サークル』や石像を紙で表現した照明の『PAPER STONE』などの作品も鑑賞できる。

さらに近くにはイサム・ノグチ庭園美術館も。本人による彫刻や素材を目の当たりにして感激しました。10年以上前に照明を買いましたが彼は照明を『光の彫刻』と言っているんです。小豆島の名物、そうめんや自然も楽しんだ翌日に東京に。たったの2泊ですがインスピレーションに満ちた旅でした」

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