1日の終わりに疲れを癒やし、気分をリフレッシュするバスタイム。わざわざ温泉に行かずとも、自宅のお風呂で非日常を楽しむ、“温泉俳優”こと原田龍二さんおすすめの入浴法は?
原田龍二流 週末こそ「非日常風呂」のススメ。
BGMはアジアのラジオ
「10代の頃から世界の民族音楽が好きで。『TuneIn Radio』というアプリでアジアのラジオをランダムに流してます。言葉がわからないのがいいんですよ」
入浴中はランタンの明かりのみ
「アメ横のガラクタ貿易で見つけたランタンは、もともと息子のために購入。でも息子は海外に行ってしまったので、ああ風呂場にちょうどいいなって」
「“温泉俳優”と認知していただいているからか、よく『お風呂好きですよね』って言われるんですが、話が独り歩きしてる感じもあるんですよ。というのも、お風呂は皆さんと同じように一日1回しか入らないし、湯船に浸かっている時間は3分50秒。温度は41度で真冬は42度。48度までは入れますが、長湯は全然できないんです。ただ旅番組等で、道中で入る立ち寄り湯が好きなので、その印象を持っていただいているのかも。そもそもお風呂って、僕の中では“リフレッシュ”なんです。日常の中の非日常を楽しむというか。なので僕は現地の言葉や音楽だけが流れるアジアのラジオを聴いたり、明るくしておけばいいのにランタンの明かり一つにしたり、工夫してバスタイムを楽しんでいます。湯船に浸かる前に、まず髪と身体を洗いますね。身体は目の粗い硬めのタオルでしっかり洗うのが好きです。昔から、日本の温泉信仰的なものを訪ねたり、ラオスの秘境で親子が身体を流す温泉を経験したり、お風呂はどこか神聖なものって感じているんですよね。僕も昔は子どもと一緒に入っていましたが、今は完全に一人時間。お湯に浸かっているときは何も考えてないです(笑)。普段から迷わないし、瞬発力でほとんど生きてる。僕は考えるより感じる派ですね」
Ryuji Harada
1970年10月26日東京都生まれ。1990年「第3回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」で準グランプリを受賞し、俳優デビュー。2003年には「水戸黄門」5代目助さん役に。湯けむり人情温泉紀行である著書『一湯入魂』も発売中。
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Hair&Make-up:Kosuke Hirose
Stylist:Shun Katakai
Composition&Text:Sachico Maeno