2023.06.21

ゴルフ歴1カ月未満で「クラブフィッティング」って…アリですか?【はじめてのゴルフ】

初心者がオーダーなんて早い、という声は多いが、必ずしもそうとは限らない。自分の身長や骨格に合ったクラブならボールも真っすぐ飛ばしやすいし、ゴルフへの情熱も増すはず。まずは初心者が真っ先に練習するべき7番アイアンを含む、アイアン数本からフィッティング。文化系男子だからこそ、他人とは違うアプローチでスタートダッシュをキメませんか?

ゴルフ歴1カ月未満で「クラブフィッティンの画像_1
ヘッド
シャフト
グリップ
PINGのアイアンフィッティングではヘッド(上)、シャフト(中)、グリップ(下)を自分の骨格やスイングに合わせて選ぶ。ヘッドは5種類だが、ライ角の違いも含めるとさらにバリエーションが増す。シャフトの硬さや長さもさまざまあるため、組み合わせは膨大な数に。ゆえにまったく同じクラブが出来上がることはなかなかない。

フィッティングしてくれたのは…

藤川清幸

藤川清幸さん

PING シニア
フィッティング スペシャリスト

体験したのは…

鶴田悠介

鶴田悠介

ゴルフに目覚めたばかりの
UOMO編集部員


STEP 01 まずはヘッド選びからスタート!

ヘッド 横面
ヘッド 上面
フィッティングの初手はヘッド選びから。構造や大きさなどに違いがあるが、初心者は芯を外しにくい大きなフェース、ダフリに強いぶ厚いソール幅(ヘッドの底部)のものがおすすめ。オレは初中級者向けの「i525」をチョイス。

STEP 02 簡単な測定からクラブ長とライ角を決める

身長&手首から地面までの長さを測定!

身長&手首から地面までの長さを測定
カラーチャート表
シャフト
計測器のデータ
横軸(身長)、縦軸(手首から地面までの長さ)のカラーチャート表により、シャフトの長さと大体のライ角(ヘッドとシャフトの角度)が決まる。この“手首から地面までの長さ”がポイントで、単純な腕の長さだけでなく、肩の位置や脚の長さ次第で、同身長の人でも結果がかなり変わってくる。オレのシャフトの長さは標準で問題なさそう。

ライ角が合っていないとボールが曲がる原因に!

ライ角の説明

2度の差でこんなに違う!

ライ角の違い
オレに合うのは“2度アップライト”。要するに標準のライ角に2度プラスしたものがベストという結果に。数字で見ると微差のようだが、標準のものとグリップ位置を比べてみると差は歴然。そしていつもよりもダフらずボールが真っすぐ飛ぶ気がする!

STEP 03 試打を重ねてライ角をさらに微調整

もう少し上げてもいいかも

カラーチャート表を説明している様子
スイングの様子
計測器のデータ
お次はスイングによる調整。専用シールをヘッドのソールに貼り、削れた場所でライ角が適正かどうかをチェック&微調整。試打した結果、もう少しライ角をプラスしていいとのことなので、結局「4度アップライト」に調整した!

STEP 04 弾道を安定させるシャフトの硬さ&重さを決める

少し重いほうがいいかも!

スイングの様子
計測器のデータ
シャフト選び
ヘッドが決まったら続いてシャフト。インパクト時の打球の打ち出し角やスピン量を計測、これらをもとに最適な硬さと重さを導き出す。ただ、計測器のデータだけでなくフィーリングも重要! 試打した結果、しっかりと重さがあり安定感のあった「N.S.PRO MODUS3 TOUR115」をチョイス。

STEP 05 手の大きさ&指の長さからグリップを選ぶ

少し大きめ!

手の計測
カラーチャート表
グリップ
グリップを試す様子
最後はグリップ。横軸(手のひらの大きさ)、縦軸(指の長さ)のカラーチャート表と照らし合わせて6段階あるグリップの太さの中からベストを選択する。手にぴったり合ったグリップであれば余計な力が入らず、スムーズなスイングにつながる。

1週間後…完成!

7番アイアン9番アイアンピッチング

・ライ角が合っているから、スライスしないで真っすぐ飛ばしやすい! ・重めのシャフト&太めのグリップを選ぶことでフォームが安定!

フィッティングをした感想としては…初心者のうちにやっておいてよかった! アドレスからスイングまでがものすごくスムーズに感じる。早くゴルフしたい気持ちが高まりました。今回のモデルは1本あたり¥28,600〜。ドライバーももちろんフィッティングしており、製作過程は近日公開!


フィッティングしたのは…

PING フィッティングスタジオ 武蔵浦和
PING フィッティングスタジオ 武蔵浦和 1959年創業のアメリカ発のゴルフブランド。関東4カ所にある直営店のほか、全国の認定フィッターの在籍するショップでも体験可。フィッティングは無料で行える。詳しくは公式HP「CLUB PING」をチェック。


Photos:Ryuta Seki

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