2023.06.16
最終更新日:2024.03.08

【はじめてのゴルフ】ティーチングプロ・桑田泉さんに聞いた最短距離でうまくなる11の方法

ゴルフのマナーやルールはわかってきたけど、果たして今からうまくなれるの?初心者が絶対知っておきたい疑問をティーチングプロに聞いてみた!

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桑田泉さん

桑田泉さん

PGAティーチングプロ

独自に編み出した「クォーター理論」で2010年にはティーチングプロアワードを受賞。一貫した理論は信頼性が高く、10年前に発売したDVDがいまだに根強い人気を誇る。


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Q1.レッスンはいつ、どのタイミングで通えばいい?

「少し打ちっぱなしで練習してから…」なんて方もいますが、ゴルフを始めようと思ったらすぐにレッスンに通ったほうがいいです。というのも初心者の独学は危険で、スイングに変な癖がついてしまうとなかなか正しい打ち方に矯正するのが大変なんです。ゴルフはいちばん長く付き合えるスポーツと言われているので、基礎は最初の段階でしっかりと習っておきましょう。

Q2.レッスンにかかる費用はいくらくらいですか?

私の練習場では1レッスン¥9,000ですが、一般的なスクールは月額¥14,000前後が相場です。ただ値段で決めるべきではありません。一生楽しめるスポーツですから惜しまず先行投資しましょう。

Q3.どのくらい打ちっぱなしに通えばコースに出てもいい?

スイングして空振りしないレベルになったらもうコースデビューして問題ありません。むしろ積極的に出て実践あるのみです。ただゴルフ場に迷惑がかからないように、進行には気をつけましょう。

Q4.打ちっぱなしとコースはどのくらいの割合でいけばいい?

大げさに言えば9対1の割合でコースを多くしたほうがいいです。いくら打ちっぱなしで練習したとしても、実践のような斜面やラフ、バンカーの経験は積めません。コースに出て積極的に失敗し、その失敗で学んだことを次のコースに生かすことが大事なんです。

Q5.クラブは何本持っていればコースに出られる?

フルで14本持ったとしても、細かい番手違いによる飛距離の差を初心者はわからないですよね。最初はドライバー、ユーティリティ、8番アイアン、ピッチング、パターの5本だけ揃えておけば十分です。

Q6.シューズはスパイク? それともスパイクレス?

どちらでも大丈夫です。そもそもスパイクの役割は、スイングの際に地面をしっかり踏み締め、足が滑らないようにすること。スパイクかスパイクレスかにかかわらず、スイングをしてみて実際に滑らないか確認して選ぶことが大切です。

Q7.100切りをするためにはどんな練習法がありますか?

“100切り”をするためにまず理解しておかなければならないのは、スコアの40%はパターで決まるということ。多くの方が練習しがちなドライバーはたった15%でしかないんです。なので、ドライバーを練習するよりも、パターやアプローチを練習することが大事というのは明白ですよね? パターやアプローチを正しく打てるようになると長いクラブでも正しいフォームを身につける近道になります。

Q8.おすすめのYouTubeはありますか?

今はなんでもYouTubeで無料で見られる時代ですが、手当たり次第にいろいろ見るのはおすすめしません。言っていることが人によって違うので、初心者のうちは特に情報に振り回されてしまいがちです。そもそも初心者がプロのフォームを見ただけで再現できると思いますか? まずはしっかりレッスンを受けることをすすめます。

Q9.アイアンでうまく上にあげるポイントは?

多くの方が上にあげようとして下からすくい上げるように打ちますが、それは大きな間違いでトップになってしまいます。ボールをあげるためには逆に下に打つイメージが大事。ボールのディンプルにアイアンの溝がしっかりと引っかかる“ギア効果”が得られ逆回転がかかり、きれいにあげられます。

Q10.ドライバーでスライスしないためには?

クラブの長いドライバーは飛ばそうとして速く振ってしまうと、長いシャフトほどしなりフェース面が右を向くので、スライスしてしまうのは当然です。まずは外周からゆっくり振り、自分のヘッド(頭)ではなく、クラブのヘッドを振りましょう。

Q11.パターはどうすればうまくなりますか?

ゴルフには“パット・イズ・マネー”という言葉がありますが、スコアはパターで決まると言っても過言ではないのです。それだけに、練習もいちばん大事。地味なのでテレビなどでは映りませんが、プロも試合前にはパターにいちばん練習時間を割くもの。大事なのはカップに入れることよりも、狙った距離でボールが止まるか、スピードをコントロールできているか。まずはショートパットで思ったところに打ち出せるよう練習し、続いてロングパットで距離を合わせられるように練習してください。



Comic:Osushi Muroki

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