2023.06.17

野球観戦の新時代到来。エスコンフィールドHOKKAIDOを120%楽しみ尽くす方法

2023年、北海道日本ハムファイターズの本拠地として新たに北広島市に誕生した新球場。野球はもちろん、グルメにレジャーにと、全方位のエンタメ体験が目白押し。MLBにも引けを取らない、圧倒的なスケール感を今すぐ味わいに行こう!

野球観戦の新時代到来。エスコンフィールドの画像_1

夢のようなボールパークでこれまでにない観戦体験を

エスコンフィールドHOKKAIDO
 2023年3月、北海道北広島市に「北海道ボールパークFビレッジ」がオープンした。広大な敷地を構えるこの施設は、野球観戦だけでなく、ショッピングやグルメ、サウナ、グランピング、体験型アミューズメントなど、さまざまなエンタテインメントを楽しめるとあって、早くも北海道の新名所となっている。  もちろん主役となるのは、日本初の開閉式屋根付き天然芝球場「エスコンフィールドHOKKAIDO」だ。収容人数は3万5000人。掘り込み式のフィールドから地上4階まで観客エリアが広がり、一塁側と三塁側のスタンド上には世界最大級の大型ビジョンが設置され、芝の育成を促すため南側が一面のガラス壁となった造りは壮観のひと言。さらに、TOWER 11と名づけられたレフト側の5階層ビルにはホテルやサウナ、温泉、フードホールなどが配置され、広いコンコースは360度回遊型でフィールドビューが途切れることなく、歩いているだけでメチャクチャ楽しい。野球ファンに限らず誰でも一日中遊べる、まさに夢のようなボールパークなのだ!

 屋根開閉式のドーム球場(試合時の開閉予定は現状未定)。球場を含め、宿泊施設や商業施設、マンションなどが立ち並ぶエリア一帯の総称が北海道ボールパークFビレッジとなり、試合の有無にかかわらず365日通年営業しているのも特徴。試合がないノンゲームデイにはグラウンドウォークやダグアウトの見学を含むスタジアムツアーや、球場内にある「そらとしば」の醸造所を見学するブルワリーツアーも開催。ほかにもさまざまなイベントが行われているので、お出かけ前にはサイトのチェックを!
https://www.hkdballpark.com 北海道北広島市Fビレッジ


見どころだらけ! エスコンフィールド

エスコンフィールドの模型

野球好きなら必ず座りたい! スペシャルすぎるシートがすごい

ダグアウトクラブシート1塁側 ¥13,000〜26,000

ダグアウトクラブシート1塁側
ダグアウトクラブシート1塁側の眺望
レストランエリア
レストランエリア2
 ファイターズベンチに隣接する一塁側に設置。臨場感バツグンのシートはグラウンド目線で観戦でき、レストランエリアはビュッフェスタイルで、アルコール含むドリンク飲み放題。

セブン-イレブン ブルペンシート¥3,000〜7,000

セブン-イレブンブルペンシート
セブン-イレブンブルペンシート2
 ピッチャーが投球練習を行うブルペンの熱気あふれる雰囲気を目の前で味わえる、野球好きにはたまらないシート。出番に備えるリリーフピッチャーの迫力あるピッチングに興奮必至!

BIGBOSSシート¥3,000〜5,000

BIGBOSSシート
 BIGBOSSこと新庄剛志監督がダグアウトで座るシートと同じ素材を使ったスペシャルシート。FIELD LEVEL(1階)のセンター側に位置し、座席からの眺望も◎。気分はもうBIGBOSS!

バッターズアイラウンジ¥80,000〜150,000(10名まで利用可)

バッターズアイラウンジ

人生初のアングルで野球観戦を!

バッターズアイラウンジからの眺望
 センターバックスクリーン下のスペースにあり、文字どおり、選手と同じ目線で試合を観戦できる。ソファ席とカウンター席合わせて1エリア10人まで利用可なので、大人数で楽しみたい。



※シートの価格は変動性のため、試合によって異なります


輝かしい歴史とあの二人の姿も必見!

ダルビッシュ有選手と大谷翔平選手
球団創設からのヒストリー
 かつてファイターズに在籍し、ともに背番号11をつけていたダルビッシュ有選手と大谷翔平選手。TOWER 11の1階コンコース側の壁面にはその二人のウォールアートが描かれ、人気のフォトスポットとなっている。球団創設からのヒストリーを紹介したエリアもあり、見逃せないスポットが盛りだくさんだ。

世界初! ととのいながら応援できる

ととのえテラスシート
ととのえテラスシート2

\外からは見えません/

ととのえテラスシート3
ロッカー
 TOWER 11にある「tower eleven onsen & sauna」。男女別の内湯に加え、半屋外の水着着用ゾーンにはフィールドを見下ろす「ととのえテラスシート」があり、サウナ室や浴槽からも試合を見ることができる。フィールドを一望できる球場内天然温泉とサウナは世界でここだけ。野球観戦しながらととのう。そんなスペシャルな体験をぜひ!

俺たちはまたやってしまった…爆食、プレーボール

ライター澤田真幸カメラマン田邉剛

カメラマン 田邉 剛(左)

ライター 澤田真幸(右)

 食べに食べまくった「札幌爆食旅」(4月号)から3カ月。性懲りもなく、またも北の大地に降り立った俺たち。今回の爆食の舞台は、エスコンフィールドHOKKAIDO。何やら球場グルメがすごいとか。
 この日は14時プレイボール。昨夜すすきのでちょっとやりすぎちゃったけど、朝メシを抜いてコンディション万全の俺たちは午前中から球場入りし、とっくに臨戦態勢。手元のグルメマップを見ると、地元・北海道の店に加え、全国から選りすぐりの人気店が軒を連ね、ここだけの限定メニューもたくさんある。はてさて何から食べようか。


 まず向かったのが、北海道産の新鮮な貝類が自慢の祐一郎商店(a)。名物つぶやきと焼き牡蠣をぺろりと平らげ、すっかり海鮮モードな俺たちは球場内でありながらカウンターを完備する天金(b)にすべり込み、握り寿司をつまむ。あった、俺の好物、ぼたん海老。ねっとり濃厚な旨味が口の中に広がり、なまらうめえ。

a.祐一郎商店

祐一郎商店
b.天金
天金

 「次はがっつり肉系ですかね」。爆食バディのカメラマン剛が言う。そだねー。というわけで、小樽なると屋(c)へ。看板メニューの若鶏半身揚げもいいけれど、俺の中のBIGBOSSが「ここはざんぎだ」とサインを送ってくる。はたして采配はずばり的中。ボリューミーでジューシーで大正解。

c.小樽なると屋

小樽なると屋

 まだまだお腹に余裕があるのでぶらぶらとコンコースを練り歩く。おっ、あれなんだ? 目に入ったのは、いちごけずり®の専門店、リトルジュースバー(d)。いちごけずり®とは、凍ったいちごを丸ごと削った新食感のフローズンデザート。ふわふわのミルクムースとシャリシャリのフローズンいちごが口の中で甘酸っぱく溶けていき、そこに濃厚ないちごのフレッシュソースが絡み合って、ああ、おいしい。

d.リトルジュースバー

d.リトルジュースバー

 お腹はけっこうパンパン。腹ごなしも兼ねて再びコンコースをぶらぶら歩いていると、ルスツ羊蹄ぶた(e)のメニュー看板が目に留まる。そういえば、ファイターズは開幕から悪夢の5連敗もあり、今は最下位(4月15日時点)だったよな。今日は勝ってほしいから、ゲン担ぎにカツ食べておこう。俺的にはロースカツが1枚どーんとのったカツカレーにひとめ惚れだったけど、腹具合を考えて、カツサンドで。えっ、ヒレとロースがあるの? ヒレがデミグラスソースで、ロースは特製とんかつマヨソース? うーん、じゃあ、二つともください!

e.ルスツ羊蹄ぶた

ルスツ羊蹄ぶた

 そんなことをしているうちにもうすぐプレイボール。急いでそらとしば by よなよなエール(f)へ向かう。ここは世界初のフィールドが一望できる球場内ビール醸造レストラン。2階には開放的なROOF TOP席があり、そこでオリジナルのクラフトビールを飲みながら生観戦したいと思っていたのだ。青空と天然芝を見ながら飲むビールはマジで最高! っていうか、このPlay Ball! Aleがめっちゃおいしくて、すいすい飲めちゃう。すっかり気持ちよくなって、もちもちチーズのロールピザも頼んでしまった。

f.そらとしば by よなよなエール

そらとしば by よなよなエール

 本日、4月15日のファイターズの先発は上沢直之。対するライオンズは髙橋光成。生で見る髙橋、やっぱりデカい。ロン毛が揺れてる。両先発とも立ち上がりは上々で無得点が続く。3回裏には1番松本剛がセンター前ヒットで出塁し、続く2番今川優馬があわやホームランという大飛球を放ったが、惜しくもレフトフライ。うん、今日のファイターズは何だかいけそう。しかし、4回にライオンズが3点を取って先制すると、6回の猛攻で一挙6点を奪われる…。こりゃダメだ。上沢らしくない、大乱調。オフにはメジャー挑戦も志願しているし、早急に安定感を取り戻してくれ!
 こうなったら切り替えてやけ食いだ! ってなわけで、HOTDOG FUN(g)へ。野球観戦のお供といえば、ホットドッグだ。そして、日本ハムの人気商品といえば、シャウエッセンである。お目当ては、ここでしか食べられないオリジナルのシャウエッセンを使ったホットドッグ。本当は1本で十分なんだけど、ファイターズのバットが火を吹くことを願って、熟成チェダー入りチーズソースをトッピングしたチーズ&ペッパーもオーダー。豪快にかぶりつくと、シャウエッセンのパキッといい音が鳴り響く。なのに、肝心のバットからは一向に快音が聞こえてこない。見せ場もないまま、9回にさらに1点を追加され、10対0の大敗。まあ、こんな日もあるか…。町村農場(h)のソフトクリームが俺の心を甘く癒やしてくれる。

g.HOTDOG FUN

g.HOTDOG FUN

h.町村農場

h.町村農場
 試合には負けたけれど、球場グルメを堪能した俺たちは満腹感と満足感でいっぱい。パンパンに膨らんだお腹はその証し。新庄BIGBOSSには「デブじゃね?」と言われそうだけど。


Photos:Go Tanabe
Composition&Text:Masayuki Sawada

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