2023年、北海道日本ハムファイターズの本拠地として新たに北広島市に誕生した新球場。野球はもちろん、グルメにレジャーにと、全方位のエンタメ体験が目白押し。MLBにも引けを取らない、圧倒的なスケール感を今すぐ味わいに行こう!
夢のようなボールパークでこれまでにない観戦体験を
屋根開閉式のドーム球場(試合時の開閉予定は現状未定)。球場を含め、宿泊施設や商業施設、マンションなどが立ち並ぶエリア一帯の総称が北海道ボールパークFビレッジとなり、試合の有無にかかわらず365日通年営業しているのも特徴。試合がないノンゲームデイにはグラウンドウォークやダグアウトの見学を含むスタジアムツアーや、球場内にある「そらとしば」の醸造所を見学するブルワリーツアーも開催。ほかにもさまざまなイベントが行われているので、お出かけ前にはサイトのチェックを!
https://www.hkdballpark.com 北海道北広島市Fビレッジ
見どころだらけ! エスコンフィールド
野球好きなら必ず座りたい! スペシャルすぎるシートがすごい
ダグアウトクラブシート1塁側 ¥13,000〜26,000
セブン-イレブン ブルペンシート¥3,000〜7,000
BIGBOSSシート¥3,000〜5,000
バッターズアイラウンジ¥80,000〜150,000(10名まで利用可)
人生初のアングルで野球観戦を!
※シートの価格は変動性のため、試合によって異なります
輝かしい歴史とあの二人の姿も必見!
世界初! ととのいながら応援できる
\外からは見えません/
俺たちはまたやってしまった…爆食、プレーボール
カメラマン 田邉 剛(左)
ライター 澤田真幸(右)
食べに食べまくった「札幌爆食旅」(4月号)から3カ月。性懲りもなく、またも北の大地に降り立った俺たち。今回の爆食の舞台は、エスコンフィールドHOKKAIDO。何やら球場グルメがすごいとか。
この日は14時プレイボール。昨夜すすきのでちょっとやりすぎちゃったけど、朝メシを抜いてコンディション万全の俺たちは午前中から球場入りし、とっくに臨戦態勢。手元のグルメマップを見ると、地元・北海道の店に加え、全国から選りすぐりの人気店が軒を連ね、ここだけの限定メニューもたくさんある。はてさて何から食べようか。
まず向かったのが、北海道産の新鮮な貝類が自慢の祐一郎商店(a)。名物つぶやきと焼き牡蠣をぺろりと平らげ、すっかり海鮮モードな俺たちは球場内でありながらカウンターを完備する天金(b)にすべり込み、握り寿司をつまむ。あった、俺の好物、ぼたん海老。ねっとり濃厚な旨味が口の中に広がり、なまらうめえ。
a.祐一郎商店
「次はがっつり肉系ですかね」。爆食バディのカメラマン剛が言う。そだねー。というわけで、小樽なると屋(c)へ。看板メニューの若鶏半身揚げもいいけれど、俺の中のBIGBOSSが「ここはざんぎだ」とサインを送ってくる。はたして采配はずばり的中。ボリューミーでジューシーで大正解。
c.小樽なると屋
まだまだお腹に余裕があるのでぶらぶらとコンコースを練り歩く。おっ、あれなんだ? 目に入ったのは、いちごけずり®の専門店、リトルジュースバー(d)。いちごけずり®とは、凍ったいちごを丸ごと削った新食感のフローズンデザート。ふわふわのミルクムースとシャリシャリのフローズンいちごが口の中で甘酸っぱく溶けていき、そこに濃厚ないちごのフレッシュソースが絡み合って、ああ、おいしい。
d.リトルジュースバー
お腹はけっこうパンパン。腹ごなしも兼ねて再びコンコースをぶらぶら歩いていると、ルスツ羊蹄ぶた(e)のメニュー看板が目に留まる。そういえば、ファイターズは開幕から悪夢の5連敗もあり、今は最下位(4月15日時点)だったよな。今日は勝ってほしいから、ゲン担ぎにカツ食べておこう。俺的にはロースカツが1枚どーんとのったカツカレーにひとめ惚れだったけど、腹具合を考えて、カツサンドで。えっ、ヒレとロースがあるの? ヒレがデミグラスソースで、ロースは特製とんかつマヨソース? うーん、じゃあ、二つともください!
e.ルスツ羊蹄ぶた
そんなことをしているうちにもうすぐプレイボール。急いでそらとしば by よなよなエール(f)へ向かう。ここは世界初のフィールドが一望できる球場内ビール醸造レストラン。2階には開放的なROOF TOP席があり、そこでオリジナルのクラフトビールを飲みながら生観戦したいと思っていたのだ。青空と天然芝を見ながら飲むビールはマジで最高! っていうか、このPlay Ball! Aleがめっちゃおいしくて、すいすい飲めちゃう。すっかり気持ちよくなって、もちもちチーズのロールピザも頼んでしまった。
f.そらとしば by よなよなエール
本日、4月15日のファイターズの先発は上沢直之。対するライオンズは髙橋光成。生で見る髙橋、やっぱりデカい。ロン毛が揺れてる。両先発とも立ち上がりは上々で無得点が続く。3回裏には1番松本剛がセンター前ヒットで出塁し、続く2番今川優馬があわやホームランという大飛球を放ったが、惜しくもレフトフライ。うん、今日のファイターズは何だかいけそう。しかし、4回にライオンズが3点を取って先制すると、6回の猛攻で一挙6点を奪われる…。こりゃダメだ。上沢らしくない、大乱調。オフにはメジャー挑戦も志願しているし、早急に安定感を取り戻してくれ!
こうなったら切り替えてやけ食いだ! ってなわけで、HOTDOG FUN(g)へ。野球観戦のお供といえば、ホットドッグだ。そして、日本ハムの人気商品といえば、シャウエッセンである。お目当ては、ここでしか食べられないオリジナルのシャウエッセンを使ったホットドッグ。本当は1本で十分なんだけど、ファイターズのバットが火を吹くことを願って、熟成チェダー入りチーズソースをトッピングしたチーズ&ペッパーもオーダー。豪快にかぶりつくと、シャウエッセンのパキッといい音が鳴り響く。なのに、肝心のバットからは一向に快音が聞こえてこない。見せ場もないまま、9回にさらに1点を追加され、10対0の大敗。まあ、こんな日もあるか…。町村農場(h)のソフトクリームが俺の心を甘く癒やしてくれる。
g.HOTDOG FUN
h.町村農場
Composition&Text:Masayuki Sawada