本格的な夏がやってきた。マリンアクティビティを楽しみに、はたまたリラックスした時間を過ごすためにリゾート地へ行こう。おすすめしたいのが沖縄本島北部に位置する瀬底島。周囲約8kmの小さな島で、本島屈指の透明度を誇る天然ビーチが有名だ。那覇空港から車で約1時間半と、ドライブがてら気軽に行けるのも嬉しい。
そこで、週末を利用した2泊3日の旅プランを提案。実際に行って体験した夏旅をお届けする。
1日目:金曜日
昼前に那覇空港へ到着後、レンタカーを借りて瀬底島へ。昼食は途中の沖縄料理屋で済ませ、宿泊先のホテルへ急ごう。今回、お世話になるのは瀬底ビーチまで徒歩2分の立地を誇る「ヒルトン沖縄瀬底リゾート」。2020年7月オープンの比較的新しいホテルだ。
シュノーケリングやパラセール、トレッキングなどのアクティビティから、スパにサンセットヨガといったリラクゼーションまで。このホテルではさまざまなプログラムを予約できるので、好きなものを選んで自分だけのアクティビティプランを作ることができる。
さっそく海を満喫するのもいいが、沖縄の伝統工芸「やちむん(焼き物)」に触れてみることをおすすめしたい。ホテルから車で約3分の場所に位置する工房「瀬底島ポタリー」へ行こう。ここではろくろを使った作陶や、器の絵付けが体験できる。工房を営む陶芸家の梅北 元さんが丁寧に教えてくれるので、不器用な方でもご安心を。
作った器は窯で焼いた後に自宅まで発送してくれるので、到着を楽しみに待つとする。
陶芸を楽しんでいるうちに夕食の時間がやってきた。ホテルに戻り、今晩はオールデイダイニング「アマハジ」のテラスでバーベキューを楽しむ。あぐー豚ロース、もとぶ牛サーロイン、やんばる鶏もも肉といった沖縄のブランド肉から、サザエの壷焼き、赤海老などの魚介類まで。開放的な空間で堪能する料理は格別だ。
2日目:土曜日
早起きして、海へ行く。午前中はマリンアクティビティを楽しみたい。SUPクルージングに挑戦だ。サーフボードよりも大きめのボードに立ち、パドルで漕ぎ進めていく。ゆらゆらと水面を散歩しながら、水中のサンゴや魚を眺める。透明度の高いビーチだからこそ見ることができる絶景に感動しながらも、ボードの上に立つには体幹が重要。日頃の運動不足が身にしみた。
午後はホテルに戻って、オールデイダイニング「アマハジ」でグリーンカレーをいただく。暑い日に食べるカレーは最高だ。
昼食後は屋外プール脇のデッキチェアでひと休み。パラソルがあるとはいえ、沖縄の日差しは強いので紫外線対策は必須だ。入念に日焼け止めを塗ったら、プールサイドバーでビールを調達。青空のもと飲むビールは「ウマい」のひと言に尽きる。お酒を楽しんでいたら、夕刻を過ぎていた。
今回筆者はのんびり過ごしたが、観光名所へ足を運ぶのもおすすめ。瀬底島からなら車で約15分のところにある「沖縄美ら海水族館」がいい。大人気のジンベエザメのジンタは2024年3月で飼育年数29年を迎えた。世界最長飼育記録を更新中の人気者に会いに行くのはありだ。
早めの夕食はホテルに併設するレストラン、ステーキ&シーフード「シスクグリル」でいただく。コースとその料理に合うワインを注文。県産野菜と柑橘類のグリーンサラダ、オニオングラタンスープ、カナダ産オマール海老、地元もとぶ牛サーロインetc。絶品料理に舌鼓。レストランから海が臨めるのも、美味しさが増す要素となっている。
食事を済ませたら早々に部屋へ戻ろう。土曜の夜は打ち上げ花火が部屋のバルコニーから楽しめるのだ。敷地内から上がる大迫力の花火を眺めながら、旅の最後の夜に想いを馳せる。
寝る前に運動不足解消のために、24時間オープンしているホテル内のフィットネスセンターへ。軽く汗を流してから、眠りについた。
3日目:日曜日
旅の最終日は“癒し”をテーマにしたい。早起きして、7時から(季節によりスタート時間の変更あり)のクリスタル シンギング ボウル(低音浴)を体験だ。純度99.9%の水晶でできた大小のボウルが奏でる音で、脳波をリラックス状態にする。また、呼吸が深くなることで疲労回復や快眠効果が期待され、日常で疲れている身体を深く休めることができる。クリスタルボウルがボーンと響く音はとても心地よい。
次の癒しはスパ体験。ホテルに隣接する「シーク スパ(SEEK SPA)」へ。沖縄ならではの植物「月桃」を使ったボディトリートメントを受ける。オールハンドの施術は気持ち良すぎて、気づいたら眠りに落ちていた。クリスタル シンギング ボウルの効果もあってか、深い眠りにつけたようだ。
名残惜しくも11時にチェックアウト。那覇空港まで直行してもいいが、せっかくなので北谷にある美浜アメリカンビレッジへ行こう。お土産を買うのもいいが、今回の目的は美味しいコーヒーが飲めると評判の「ジバゴ コーヒー ローステリー(ZHYVAGO COFFEE ROASTERY)」だ。2023年に開催されたコーヒーの世界大会「ワールドエアロプレスチャンピオンシップ」に日本代表として出場し、世界54カ国中6位に入賞したバリスタを有する店で、地元民から観光客まで多くの人で賑わっている。
旅の締めくくりに相応しいコーヒーを味わい、帰路についた。
週末しか休みが取れないなら…
なかなか休みを取るのが難しい。そんな人には金曜の仕事後に夜の便で那覇へ行くことをおすすめしたい。着いてすぐに瀬底島まで移動するのは少しハードなので、空港からゆいレールで約10分の「ダブルツリーbyヒルトン那覇」に宿泊しよう。那覇のバスターミナルも目の前なので、翌朝すぐに瀬底島まで移動できる。早朝の飛行機で来るより、疲れずにリゾート地へ赴ける最適解だ。
瀬底島ポタリー
住所:沖縄県本部町瀬底30
TEL:070-8508-3266