2025.03.05
最終更新日:2025.03.05

「寿司を握ること」をはじめてみたら、仕事も休みも輝きを増した【40歳の「はじめてみた」】

「寿司を握ること」をはじめてみたら、仕事も休みも輝きを増した【40歳の「はじめてみた」】

なんでもできると同時に、やらない理由を探してしまう40代。だけど、新しいことに挑戦すると日常がより楽しくなる。そんな「アップデート」を経験した5人にフォーカス。

「寿司を握ること」をはじめてみたら仕事も休みも輝きを増した。

田村峻哉さん(38歳/会社員)

田村峻哉さん

恩返しの気持ちを指先に込めて

 2024年を迎えてすぐ、テレビで鮨職人の幸後綿衣さんのお寿司に向き合う誠実さを見て、「自分も握れるようになりたい」と思った。

「知人や家族などお世話になった人にお返しがしたい。料理ができるようになりたい。普段の日常生活で交わらない人々や価値観に触れたい。そんな、ずっと漠然とやりたいと思っていたことが、お寿司を学ぶことですべてかなえられると思ったんです。自分の直感を信じて、週末に学べるコースがある東京すしアカデミーに入りました」

田村峻哉さん 2

 毎週日曜に通う1年間のコースへ。レッスンは9時30分〜15時30分。さまざまなネタのさばき方やシャリの握り方など基礎を学びながら、時には自宅で練習する日々。「何かを学ぶことが純粋に楽しい」と笑う。

「平日も練習の時間ができたらと、仕事をより効率的に進めたり、空いた時間にやりたいことの優先順位を考えたり、学びの時間をつくったことで日常にメリハリが生まれました」

はまち
シャリ
はまちの寿司

手際よく、かつ慎重にはまちの寿司を握る手際よく、かつ慎重にはまちの寿司を握る。「ネタの切り方やシャリを握る強さによっておいしさが変わる。そのわずかな差を突き詰めていきたい」。

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