在宅勤務を続けるUOMOの編集者たち。愛用する私物を自宅から紹介!
昔からブックカバーが好きだ。電車などでタイトルが他人の目に触れるのが嫌だという自意識過剰な照れ隠しの目的に加え“なくてもいいもの”のデザインがいい感じだとすぐに欲しくなってしまう。本自体に傷ひとつ付けたくないほどの神経質ではないので、レザーや布など大袈裟なものではなく、あくまで欲しくなるのは紙限定。
昨年11月、ロケ撮影で訪れた京都で小道具として購入した竹笹堂のブックカバーは和紙でできている。明治24年に竹中木版という名で創業した老舗には、木版画の伝統的な技術を持つ職人さんが1枚ずつ絵柄を摺ったブックカバーやハガキなど温かみを感じる和紙製品が豊富にある。選んだ『つばめ』と『稲光』は渋いし、なんだかモードな雰囲気もあって気に入っている。自宅では他人の目は気にならないけど、しっとりとした肌触りが好きなので使用中。ちなみに京都だけでなく、旅先ではその土地ならではの書店に立ち寄ってブックカバー目当てに本を買うことも多い。2枚目の写真は静岡に本店がある戸田書店のもので、ロゴの主張が無い抽象的なデザインが好み。読み返している『エルメスの道』の装丁はオレンジボックスにリボンがかかったデザインなので、過剰包装になってしまうからブックカバーはいらない。
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