在宅勤務を続けるUOMOの編集者たち。愛用する私物を自宅から紹介!
実は自分は、幼少からの「鉄道ファン」だ。鉄道ファンには「撮り鉄」「乗り鉄」などあるが、自分はおそらく「読み鉄」の類。小学館の「コロタン文庫」、保育社カラーブックス「日本の私鉄」シリーズ、宮脇俊三先生の一連の鉄道紀行と数多くの鉄道本を読んできた。
そして自宅で過ごす時間が増えた今こそ、じっくり読み込みたいのが「交通公社の時刻表 1964年9月号」の完全復刻版。東海道新幹線開業前夜の最後の時刻表で「第1こだま 東京発700→大阪着1330」「ひびき 東京発745→大阪着1420」など、新幹線開業と同時に廃止された在来線特急がもれなく掲載されている。当時は東京から大阪まで、特急で最速でも6時間半かかっていた。そしてシミュレーションが始まる。 「もし第1こだまで大阪に帰省するとしたら… 7時東京出発。品川過ぎたら朝食食べ始めて、軽くウトウトしたらまだ小田原あたりで、目が覚めて富士山を眺めているうちに2時間経過して静岡着が9時9分。文庫本を一冊しっかり読みこんだけどまだ豊橋の手前で、疲れたからまたひと眠りして名古屋に着くのが11時13分。すでに東京から4時間。食堂車で早めの昼食を摂って、さらにひと眠りしたらついに琵琶湖が見えてきて、関西圏に入って気持ちがソワソワしてきたところでようやく京都に12時58分。でもそこからさらに30分で終点大阪着が13時30分…腰が痛過ぎ!」。 …とまあ、こんな感じで妄想タイムトラベルを繰り返しているわけだ。もちろん鉄道に乗るのは大好きだけど、時刻表を眺めながらの脳内旅行だって悪くない。今夜は上野駅21時30分発の夜行急行「津軽405号」で青森に向かうとしよう。着くのは次の日の11時57分で、寝台車もないけど大丈夫だろうか…。
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