2024.12.13
最終更新日:2024.12.13

愛媛の田んぼから、六本木へ。『米と藁。しめ縄職人 上甲 清 展』に注目【おしゃれな大人が行くべき展覧会】

 愛媛の田んぼから、六本木へ。『米と藁。の画像_1

12月14日から26日まで、六本木・東京ミッドタウン内の21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー3で「米と藁。しめ縄職人 上甲 清 展」が開催される。主役は、愛媛県西予市でしめ縄づくりを50年以上続けてきた上甲清(じょうこう・きよし)さんだ。

この展覧会は、Mountain Morning(インテリアスタイリスト作原文子とディレクター今井孝則)が企画。上甲さんの仕事に寄り添いながら、フォトグラファーとともに愛媛で田植えや製作の様子を記録した。会場ではその映像や写真、作原文子による空間演出を通して、藁文化の豊かさに触れられる。

米と藁。しめ縄職人 上甲 清 展

 愛媛の田んぼから、六本木へ。『米と藁。の画像_2
Photo:Reiko Toyama

上甲 清( じょうこう・きよし、農家・しめ縄職人) 1936 年生まれ。愛媛県西予市宇和町に工房を構える藁職人。 2002年、消えゆく藁文化を将来に残すため「宇和わらぐろの会」を発足し、全国各地で大会やイベントに参加。2021年21世紀えひめの伝統 工芸大賞 愛媛朝日テレビ社長賞 受賞。藁文化が未来へと受け継がれることを願い現在も活動中。

 愛媛の田んぼから、六本木へ。『米と藁。の画像_3
Photo:Reiko Toyama
 愛媛の田んぼから、六本木へ。『米と藁。の画像_4
Photo:Reiko Toyama

上甲さんは、しめ縄専用の稲を自分の手で育てる。田植えから稲刈りまで、すべての工程に心を込める。丁寧に育てた藁と向き合い、一本一本に想いを込めて綯っていく。

健康や平和、豊作への祈りを込めたしめ縄は、年の締めくくりに春を待つ喜びを象徴するものとして、全国の民藝店やセレクトショップで出会える。この大切な営みを次世代に伝えたいと、孫の智香さんが2021年に「孫プロジェクト」を始めた。

 愛媛の田んぼから、六本木へ。『米と藁。の画像_5
しめ縄 ¥8,250 Photo:Satoshi Yamaguchi
 愛媛の田んぼから、六本木へ。『米と藁。の画像_6
三代亀 ¥17,600 Photo:Satoshi Yamaguchi
 愛媛の田んぼから、六本木へ。『米と藁。の画像_7
『米と藁。』展限定デザイン めがね ¥4,400 Photo:Satoshi Yamaguchi
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ミニわらぐろ ¥16,500 Photo:Satoshi Yamaguchi
 愛媛の田んぼから、六本木へ。『米と藁。の画像_9
えび締め ¥11,000 Photo:Satoshi Yamaguchi
 愛媛の田んぼから、六本木へ。『米と藁。の画像_10
鶴小 ¥3,850 Photo:Satoshi Yamaguchi

展覧会では上甲さん制作のしめ縄作品の一部を数量限定販売。

自然とともに生き、時を紡ぐ上甲さんの姿に、分野を超えて多くの作り手が共感を寄せてきた。穏やかで誠実な物づくりを通じて、人と人との縁を結び、想いを繋ぐ。そんな上甲さんと孫プロジェクトの歩みをゆっくりと見てほしい。

米と藁。しめ縄職人 上甲 清 展 ―ともに生き、時を紡ぐ。

会期:2024 年12 月14 日(土)〜12 月26 日(木)
時間:10:00 〜19:00
休館日:なし
入館料:無料
会場:21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー3
住所:〒107-0052 東京都港区赤坂9-7-6

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