キャンプといえば、家族やグループでワイワイ楽しむイメージだけど、一人で楽しむソロキャンプが最近は人気を集めている。自然の中で過ごす、誰にも邪魔されないたった一人の至福の時間。その魅力と楽しみ方とは?
ストイックにやりすぎない、車上泊で気ままに。
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せっかくなら快適に過ごしたい
クルマの屋根に取りつけられたルーフトップテント。車中泊ならぬ車上泊が遠藤さんのキャンプスタイルだ。
「このルーフトップテントは4方向が開くので風通しがよく、熱気もこもらないから夏場でも涼しいんです。暑いときはポータブル電源を使って扇風機をつければ気持ちよく寝られます。地面からの冷気を防げるから冬場もわりと平気ですし、どうしても寒いときは電気毛布をつければぽかぽかです」
テントと連結する形でクルマの後方にタープを張り、そのスペースにはコンロやクッカーなどの調理器具が並べられ、さらに椅子やテーブル、焚き火台にハンモックなども置かれている。ソロキャンプは一見するとストイックなイメージがあるけれど、遠藤さんの場合はそれがない。実に快適なキャンプ空間が広がっている。
「せっかくなら快適に過ごしたいじゃないですか。だからといって、過剰にしているわけではなく、自分が気持ちよく過ごすための道具を持ってきているだけです。好きなときに好きなことをして、夜はぼーっと焚き火を眺めて、お酒を飲む。最高に贅沢な時間です」
遠藤慎也さん/インテリアスタイリスト
1984年生まれ。「BOOTSYORK.STYLE」主宰。雑誌や広告などでのスタイリングのほか、店舗ディスプレイや空間コーディネートも手がける。
Photos:Takahiro Idenoshita
Composition&Text:Masayuki Sawada
Composition&Text:Masayuki Sawada