2019.12.08

おしゃれな男の「自宅LOVE!」|フォトグラファー須藤敬一さんの場合

自宅を愛してやまない男たちの自宅を拝見。フォトグラファーの須藤敬一さんは、老夫婦が住んでいた中古の一軒家をリノベーション。思い描いたのは、アルヴァ・アアルトが手がけた北欧モダンの傑作、マイレア邸だ。

須藤敬一さん KEIICHI SUTO 41歳/フォトグラファー 東京都世田谷区 100㎡ 夫婦+子ども2人 1978年埼玉県生まれ。主に女性誌でファッションを中心に、食やライフスタイルの撮影を手がける。ライフワークとしてウエディング撮影も行い、400組以上のカップルを撮る。

異国のものが家にたくさんある――ロマンがありますよね

おしゃれな男の「自宅LOVE!」|フォトの画像_1
南向きで太陽の光がたっぷり差し込む、高天井のリビングダイニング。写真立て、植物、動物のオブジェ…小さな雑貨はグループごとにリズミカルに飾られていて乱雑さはいっさいない。

「引っ越したいと思いつつもこれまで住んでいた賃貸マンション以上の物件には出会えず。老夫婦が住んでいたこの中古の一軒家が気になって下見したところ、程よくツヤの出たヘリンボーンの床、木を贅沢に使ったログハウスを想起させる高い天井、昔ながらの出窓…僕が好きなテイストの家具や雑貨と相性がいいな、と即決しました」
 思い描いたのはアルヴァ・アアルトが手がけた北欧モダンの傑作と言われるマイレア邸。家本来の魅力をできる限り生かし、リビングの本棚、キッチンなど一部のリノベーションを設計事務所FILEに依頼。その他のインテリア全般のことは、9割以上を自ら手がけた。今、リビングにはチェア、アートブック、花器、動物のオブジェ…あらゆるものがアイテムごとにまとめられ、リズミカルに並んでいる。
「もともとインテリアや雑貨が好きで、モノに囲まれていたい願望が強いのもあるけれど、取材先で出会ったものや知り合った作家さんの素晴らしい作品はぜひ手に入れたいと思うんです。あとはEtsyというサイトにはまってしまって…。これは海外のインテリアや雑貨店の商品がまとめて見られるマーケットプレイスで、とにかく商品数が多く、価格も良心的。特に東欧や中東などのなかなか行けない国の一点モノが海を渡ってわが家に届くのは、なんだかロマンがありますよね。おかげで仕事の撮影のあとにサイトをチェックして、ポチるクセがついてしまいました(笑)」
 この一軒家に引っ越して約1年半。
「マンションに比べ管理も手入れも大変だけど、それ以上の充実感や幸せを味わえるのが一軒家の魅力です」


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リビングダイニングの一角。「もともと天井近くまで高さのある扉付き収納棚がついていましたが、開放感が欲しくなり、書棚へとリノベーション。背板部分をブルーグレーにペイントしました」。お気に入りの写真集やアートブックに、シェーカーボックスや大好きな動物モチーフのピッチャーやオブジェも。

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食事はダイニングテーブルで。ユニークなフォルムのペンダントライトは、アトリエ・リクタン。奥には海外を思わせる広々としたキッチンがある。

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テレビ台の脇には、モーエンセンのシェーカーチェアやファネットチェアといった名作が並ぶ。つるしたモビールはオートゥルノトゥルスのもの。

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チェストの上には金魚の水槽、エリック・ホグランなどのガラスの器を並べて。行きつけの生花店のduft、音空花店などで購入した花を生けている。

Photos:Ayumi Yamamoto
Composition&Text:Yukino Hirosawa

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