リモートワークの頻度が増えたことで、家庭に仕事場を作る人たちが急増。働きやすさだけでなく、趣味を詰め込んだ、5人のこだわりの“仕事場”を拝見。新時代のリモートワークのためのヒントがここにある!
あちこち移動して仕事するのが好きなので 趣味のキャンピングカーをいっそ仕事場に!
石川俊介さん/MARKAWARE&Text デザイナー
「同じ場所で企画を考え続けると行き詰まるので場所を移しながらやりたい」という石川さん。リモートワークスペースに活用しているのは、なんと2016年に購入&改造したフォルクスワーゲンのヴァナゴン ウエストファリア!「近所の駐車場に停めて仕事することが多いですね。最近は行けないけど、デイキャンプ場に行って焚き火をしながら仕事をするのも楽しみの一つ」。
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用意したのは「ドングル」と呼ばれるUSB型モバイルWi-Fiとアンカーのバッテリー2台のみ。「これだけあれば作業するのに十分。むしろ大掛かりなものは邪魔になるから必要ない。『車で仕事するのって疲れませんか?』ってよく聞かれるけど、このシートは長時間同じ姿勢で座っていても疲れにくいように作られているから快適。シートを倒して昼寝もできるし、最高ですよ(笑)」。
メインの作業はダイニングテーブル。 妻がオンライン会議中はこのシェルフを使ってます
水澗 航さん/スタジオ ファブワーク 主宰
コロナ禍を機に、子どもたちの荷物を収納していたUSMハラーのシェルフをデスクとして活用するように。「普段はダイニングテーブルで仕事をしているのですが、妻や子どもがそこで過ごす時間が増えたので、別に作業場を作りました。ドロップダウンドアを開けて作業しているのですが、扉を閉じればコンパクトになり空間が広く使えるのでホームオフィスとしては最適」。
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籐のチェスカチェアはKnoll社のマルセル・ブロイヤーのもの。「デザインはもちろん、座ったときに適度にたわむカンチレバー構造だから長時間座っていられていいんです」。
LUMINAの名作、Daphineの照明を愛用!
ミニマルで使いやすいデスクは リラックスした空間と相性抜群!
川辺圭一郎さん/トゥモローランド プレス
「今までとは違う働き方を模索する中で、否応なしに緊張感が高まった」という川辺さん。自宅の一角に作ったワークスペースのキーワードはリラックス。「デスクの近くに大好きなレコードや写真集、グリーンを置くことで、穏やかな気持ちで仕事ができるようになりました」。疲れたときはお香を焚いたりマッサージストーンを使って気分転換をすることも。
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最高の座り心地で仕事がはかどる!
また仕事に集中するのにひと役買っているのがイームズのアルミナムグループチェア。「緩やかな曲線が身体にフィットして快適な座り心地。僕の在宅ワークの大切な相棒です(笑)」。
岡山の工場まで訪れて 直接オーダーした自慢のデスク!
山本 慎さん/エディフィス バイヤー
岡山に工場があるアカセ木工に足を運んでオーダーした、無垢材のデスク&チェアが山本さんのホームオフィス。「今までは妻と共用で使っていたのですが、家で仕事する機会が増えたので自分専用の仕事場にしたんです」。寛いで仕事ができるように、卓上の小物もウォールナットで揃えた。デスク周りの仕様は「オフィスでの環境に近づけたい」と、サンプルを並べたラックを脇に設置。「家で仕事するときは日中に終わらせるよう心がけているため、デスクライトはあえて置いていません。自宅ならではの仕事の楽しみ方を模索中です」。
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ひと息つくときはNOMAのマグカップで
収納用の大型トランクを 簡易デスクに活用してます
名村恒毅さん/イトナム 代表
「物置として使っていた小さな部屋を片づけて、自分専用の作業場にしています。狭いながらに部屋をまるごと使えているので、日中家族がいても気にせず仕事に集中できるのが魅力です」。いつでも撤去して元の状態に戻せるように、デスクにはSTUSSY Livin’ General Store別注のライノトランクを活用し、椅子は折りたたんでコンパクトになるACME Furnitureのものを選んだ。
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「仮のオフィスなので、必要最低限のものだけあればいい。とはいえ殺風景だと落ち着かないので、お気に入りのTOYA HORIUCHIさんのシルクスクリーンアートを壁に掛けて飾っています」。
この存在感ある迷彩柄がお気に入り!
Text:Misato Kikuchi