2021.10.09
最終更新日:2024.03.07

【奇妙礼太郎ほか】おしゃれなあの人の「語り出すととまらない「自転車」の話(PART1)

その魅力…いや魔力というべきか。ひとたび自転車に魅せられた大人は皆、誰もが気づけば虜となり、その楽しさにハマって抜け出せなくなるという。なぜ? 何がそんなに夢中にさせるのか? 自慢の愛車についてたっぷり語ってもらった!

【奇妙礼太郎ほか】おしゃれなあの人の「語の画像_1

奇妙礼太郎さん/ミュージシャン

【奇妙礼太郎ほか】おしゃれなあの人の「語の画像_2

一度は手放してしまったけれど、また「出会って」しまった

自身のSNSでも愛機のLEICA Q2とともにたびたび登場している、サーリーのクロスチェック。ポップなレモンイエローが緑に馴染んで気持ちいい。「昨年ぶらっと遠出でもしようかなって、これで出かけて静岡で1泊して。その後、地元の友達から誘われて、タイヤを外して、新幹線に乗せて大阪まで行きました。こんな気軽さも自転車ならではなのかな」。深く生活を共にしているこのクロスチェック、実は2代目なのだとか。「2010年頃にまったく同じモデルの自転車に乗っていて…初代はチョコレートカラーだったんですけど。縁あって今は大阪の友達が乗ってくれてて。でも3年前に、今の家に引っ越した際に、自転車好きだし、あったほうがやっぱり便利かなと。阿佐ヶ谷のマシューサイクルさんのサイトを見ていたらこの黄色のフレームがぱっと目に飛び込んできて『おっ!』と。そのまま出かけて購入しました」。カスタムに強いこだわりはなく「お店の人に基本お任せ。あまり目立たない感じに」とのオーダーで組んでもらったが、最近サドルを替えたばかり。「そういえば、ブルックスのサドルって使ったことないけどどうなんだろう?って。近所を散策するのに荷物を載せられると便利だから、新たにカゴをつけてもらって…。普段からパーツを見るのが好きなんですが、一度見始めるとやめられません」。

Bike:SURLY
Handle:NITTO
Brake levers:DIA-COMPE
Saddle:BROOKS
Tires:PANARACER


1976年大阪府生まれ。2016年、奇妙礼太郎トラベルスイング楽団解散後、本格的にソロ活動を開始。オリジナルアルバムとしては3年ぶりとなる最新ミニアルバム『ハミングバード』が絶賛発売中。自転車はほかにMTBも所有。最近はSUPの楽しさに目覚めたそう。


星 穣さん/TACOS Shop シェフ

【奇妙礼太郎ほか】おしゃれなあの人の「語の画像_3

速くは走らない。のんびり乗るには最高の相棒

「僕にとって自転車はスニーカーと同じ感覚」とTPOに合わせて乗る自転車を変える星さんだが、今いちばん出番が多いのがリヴェンデル・バイシクル・ワークスのサム・ヒルボーン。入荷次第速攻で売り切れてしまう人気ブランドの一台にテールワゴンを取りつけて愛用している。「ワゴンは吉祥寺のお店(現在はコロナ禍で休業中)への仕込みを運んだり、近隣への簡単なデリバリーに使ったり。40㎏まで載せられるので便利。オフの日には取り外して乗ってます」。ほかにもこれをスタメンにするだけの理由があるそう。「都内の道って側溝が広がっていたり、死角が多かったり危険な場所が多い。少しでもリスクを減らすためにタイヤは太めに、そして視界が開けて適度な前傾姿勢をとれる形のハンドルを。また雨の日にも乗れるようにちゃんとマッドガードもつけてます。そのぶん速く走ろうとするとただの重い自転車なんだけど、これはのんびり走る用。安定感があって、クロモリフレームならではの伸びのある乗り心地がたまらないんです」。

Bike:RIVENDELL BICYCLE WORKS
Handl:RIVENDELL BICYCLE WORKS × NITTO
Career:RIVENDELL BICYCLE WORKS × NITTO
Saddle:BROOKS
Mudguard:SKS
Tail wagon:BURLEY


日下拓哉さん/ビームスT 原宿ショップマネージャー

【奇妙礼太郎ほか】おしゃれなあの人の「語の画像_4

長年乗り続けているうちに自分に合った自転車が見えてきた

昔から自転車で北海道を5日かけて回ったり、長期の休みのたびに自転車持参でアメリカを旅行したり…と筋金入りの自転車マニアの日下さん。「以前は全パーツにゴリゴリお金をかけていた」と言うが、自転車好きが高じてさまざまなロードレースの大会に出場した時期を経て、考えも変化した。「結局他人の自転車なんて誰もそんなに見てない。今は本当に必要なパーツだけこだわればいいと思うように。例えばサドル。巷ではブルックスが人気ですが、僕のはスペシャライズドのトゥーペ。昔、ロードレースに出ていた頃のサドルを使っているんですが、これがいちばんお尻に合っていて疲れない。またコンポーネントはシマノのアルテグラを使用しています。本当は同じシマノでも数段階下のレベルのソラで街乗りには十分。ただ僕にとって変速は精度が高くないとストレスで。ギアは“スパン、パン、パン”と滑らかに変えたい。あとはブレーキやシートポストなど命にかかわるパーツはちゃんとしたものを選びますが、それ以外は街乗りの範囲でOK。黒が好きでフレームも黒。気にするのは車体に馴染んで見えるかどうかくらいです」。

Bike:SURLY
Saddle:SPECIALIZED
Crank:SHIMANO ULTEGRA
Shift lever:SHIMANO ULTEGRA
Sprocket:SHIMANO ULTEGRA



Photos:Go Tanabe Taro Hirayama

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