健康志向の高まりとともにランニングライフを再開したり、そろそろ走らなければと危機感を抱く大人が増えた。またアウトドアやキャンプブームの流れでトレイルラン人気も高まるばかり。そう、今やランニングムーブメントは次のフェーズに突入。大人がもう一度楽しく走る方法を、識者たちの語りとともに考える!
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ランニングは旅の一部。走っているから見える景色がある
ランニングはどの国や街でもできるし、逆に走りたい気持ちがそこを訪れる理由にもなる。だからランと旅は僕の中でワンセットなんです。2020年以降は日本に帰れていませんが、NYと日本を頻繁に行き来していた頃は北海道から九州までいろんなところに撮影で訪れては走りました。深く知らなかった街、初めて行く街を走ると、電車やクルマの移動では見えなかった街の構造や雰囲気、サイズ感を肌で知ることができますね。この9月には、ユタ州の山奥で行われる「ワサッチ フロント100」という100マイルレースに出ますが、もしも走ろうと思っていなかったら、僕のユタ州に対するイメージはこの先もNBAのユタ・ジャズだけで止まったままだったでしょう(笑)。トレイルランに関して言うと、どの大会でもすぐ周りと打ち解けられるフレンドリーな空気感も魅力。「ここに来なかったら絶対に会わなかっただろうな」というテイストの人と、気がつけば一緒に数時間走っていた、なんてことも普通にあります。そんなところも含めて旅というか、むしろ走ることそのものが旅の一部ですね。
山田 陽(フォトグラファー)
NYに在住しながら日本国内の雑誌やブランドビジュアル撮影を多数手がける。仕事で来日するたびさまざまなマラソンやトレイルラン大会に出場。
for RUN&TRIP
新しいギアで気分を上げる
いかにウェアやギアがかさばらないか。それが旅ランを快適に楽しむポイント。
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【大人のためのランナーズ・ハイ】
Photos:Shunya Arai[YARD] Yuichi Sugita
Hair:AMANO
Stylist:Shuhei Yoshida
Models:Eddie Kou Nils Philipp
Composition&Text:Kai Tokuhara
Hair:AMANO
Stylist:Shuhei Yoshida
Models:Eddie Kou Nils Philipp
Composition&Text:Kai Tokuhara