中川政七商店が建築家の隈研吾と異色のコラボレーションを実施。建築の発想や素材を取り入れた美しい暮らしの道具たちが完成した。
建築の発想や素材を日用品に応用
大人であれば日々の暮らしで使う何気ない日用品にもこだわりたい。上質で美しいデザインの道具を使うことで、心がもっと豊かになるからだ。伝統的な工芸をベースにした生活雑貨を手がける奈良の老舗、中川政七商店と、新国立競技場の設計を手がけたことでも知られる世界的建築家、隈研吾氏が率いる隈研吾建築都市設計事務所とのコラボレーションプロジェクト「Kuma to Shika(くまとしか)」のプロダクトであれば、申し分ないだろう。
隈研吾氏はその土地の環境や文化に溶け込み、素材を大切にする建築を生み出してきた。一方、中川政七商店は日本各地の素材・技術・風習を活かしたものづくりを続けてきた。このように、同じ志を持った両者が、建築と工芸をひとつにしたプロダクトを創り出すべくスタートさせたのが、「Kuma to Shika」なのだ。ラインナップされたアイテムは全10種類。隈研吾氏自身の建築や日本古来の建築技法の「発想」と建築現場で使用される「素材」の2つのアプローチで開発されており、どれも斬新でありながら、日常の風景に自然に溶け込むデザインとなっている。
商品は、中川政七商店オンラインショップおよび直営店、東京国立近代美術館で開催中の「隈研吾展」(6月18日~9月26日) で数量限定発売される。また、中川政七商店 渋谷店では、開発の過程の資料や素材を公開する企画展 『隈研吾と考える、建築と工芸』展を開催。建築と工芸に関心があるなら、ぜひ足を運んでみてほしい。
おしゃれな大人のインテリア
Text:TetsuTakasuka