パスワードの使い回しやフリーWi-Fiの利用、危険だとはわかっていながらもついやってしまうことがこんな被害を引き起こすなんて…他人事ではない!
俺たちはこうして騙された!
アダルトサイトの閲覧姿を流布すると脅されたから…
リモートワーク中、仕事のメールをチェックしていると、「PCのWebカメラで、あなたがアダルトサイトを閲覧しながら自慰行為をしているところの撮影に成功した。もし、自分を満足させている恥ずかしい姿を登録しているすべてのアドレスに送信してほしくなければ、48時間以内にビットコインを振り込め」という脅迫メールを受信。なんとそこには、あるネットサービスで登録している自分のパスワードまでもが記載されていた。確かに以前、海外のアダルトサイトを閲覧したことがあったので、慌ててビットコインを送金。冷静になって調べてみると詐欺メールで実際には盗撮もされていなかったようだが、もう後の祭り…。ただ、どこから自分のパスワードが流出したのか不安に怯えている。
宅配業者からSMSが届いていたから…
外出中に宅配業者からSMS(ショートメッセージサービス)で「不在だったため荷物を持ち帰ったので、リンクから配送状況を確認してほしい」という連絡が。知らない番号だったが、ちょうど荷物を注文したタイミングだったということもあり、ドライバーの業務用携帯電話からの連絡だと思い込んでリンクをクリック。正規のサイトのようで怪しいところはまったくなかったので、画面の指示どおり「電話番号」と「認証コード」を入力。ところがこれが巧妙な偽サイトで、勝手にキャリア決済サービスが行われてしまった…。
パスワードを使い回していたら…
サービスごとに複数のパスワードを設定するのが面倒だったので、以前から同じメールアドレスとパスワードを使い回していた。家で過ごす時間が増えてからは、通販の利用が急増。カードの引き落とし金額がいつもより増えているとは感じていたが、日用品など細々したものもよく購入するようになったこともあり、通販サイトの購入履歴を逐一チェックせずにそのまま放置していた。ある日突然、カード会社から「口座から引き落とせない」との連絡があり急いで調べたところ、支払い額が前月の3倍近くになっていた。身に覚えのない購入履歴が複数あり、クレジットカードが不正利用されていることが判明。しばらく気がつかず通報が遅れたため、保険会社から全額の補償を受けることができなかった。
フリーWi-Fiを使っただけなのに…
よく社外にPCを持ち出してカフェなどでフリーWi-Fiに接続し、業務に関するメールのやりとりをしていた建設メーカーの中堅社員。フリーWi-Fiの脆弱性や危険性はなんとなくは知っていたが、これまで問題なく使えていたので、外出のたび重宝していた。ある日、取引先の大手メーカーから「進行中のプロジェクトに関する設計図が流出している」と連絡があり、社内調査を進めたところ、自分のメールのやりとりからデータが漏洩していたことが判明。受注先の大手メーカーからは改善命令と厳重注意を受けた。それ以降は取引額が大幅減少。便利さゆえにフリーWi-Fiを利用していただけなのに、知らない間にそこから情報が流出してしまっていた。
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Comic&Illustration:Shoulderkatami
Text:kinmasataka