e-bikeとは、スポーティな電動アシスト自転車のこと。速く、ラクに走れるうえに見た目もカッコいいとあって、ここ最近人気を集めている。普段まったく自転車に乗らない人間が無謀にもキャンプ場までの約100kmをe-bikeで走ってみたら…
無謀にも編集部から104㎞離れた長瀞のキャンプ場まで、荷物を載せたe-bikeで向かってみることに。その航続距離は最大100㎞…。果たして普段まったく自転車に乗らない人間は、e-bikeで無事たどり着けたのか。ヤラセなしのガチルポをお届け!
持ち物リスト
テント / エアマット / チェア / 焚き火台 / 着替え / ライト
1集英社 @神保町
神保町 集英社発
キャンプ道具一式を載せ、いざ出発!
買い揃えたソロキャンプ道具はすべてキャリアのおかげで積載できた。ちょっと重くなって心配だけど、e-bikeだしきっと大丈夫!
2豊島区
スタートから30分 7.0㎞
坂道もノンストップ
あえて都内屈指の坂道である豊島区の「のぞき坂」を上ってみることに。ギアを最も軽くしたら歩くより遅いがなんとか上れた。なんとか…。
3川越市
スタートから2時間 31.0㎞
体力の限界が早くも訪れる
30㎞地点で早くも体力の限界を感じた。前日のシミュレーションでは余裕の通過点のはずだったのに…。とりあえず右膝に違和感を感じたので休憩。
4波久礼(はぐれ)駅周辺
スタートから9時間30分 100.0㎞
ゴールは近いが脚が上がらない…
50㎞を過ぎた頃からこげどもこげども距離が縮まらない。100㎞って果てしなすぎる。追い討ちをかけるような闇夜。田舎道は怖すぎて精神的にも疲弊。
5フォレストサンズ長瀞
スタートから10時間 104.0㎞
異常な達成感と膝の痛み
なんとかゴールしたのと同時にバッテリーの残量が表示されなくなった。つまりもう走れないということ。まさに奇跡。誰も信じてくれないが…。
疲れはキャンプで癒やされた…?
キャンプが目的で行ったにもかかわらず疲労困憊のためキャンプ場では即就寝。もちろん大して疲れもとれず、翌朝は身体の痛みで目が覚めた。これがe-bikeじゃなかったらと考えると…怖い。ただ100㎞を走破したことによる心の開放感は異常。
都心では最強!だが、こぎ続けるとちょっとキツイ…
キャンプ場までe–bikeで100㎞、正直余裕だと思っていた。相棒には抜群の積載量と航続距離も十分なTernのカーゴバイクをチョイス。道具も準備万端だ。
スタート地点の神保町近辺では早速e–bikeの恩恵を感じた。信号で立ち止まることの多い都心ではストップアンドゴーのこぎ始めに最もストレスがかかる。しかしペダルを踏む、いや足を置くだけで、別の誰かがペダルを回してくれているような感覚で軽快に進んでいく。これはラク!
ただ直線距離が長くなるにつれ気がついたのはe–bikeは時速20㎞程度まではアシストしてくれるが、それ以上になると安全のためにアシスト力が急激に弱くなり速度が上がらなくなるということ。これは盲点だった。都心での時速20㎞は快適だがロングライドではちょっとゆっくりな印象。それほど力はいらないがたくさんこぐ、という感じで、2時間経過すると脚が子鹿のように震え始めた…。
そこからはまさに修行。休憩なしという当初の無謀な計画では5時間で着くはずだったが、結局キャンプ場に到着したのは、10時間後の22時。もちろん疲れた…が、無事104㎞を走破できた。Ternよ、君のおかげだ!
取り回し抜群で積載量も魅力
Tern HSD P9
耐荷重60㎏のリアキャリアにより抜群の積載量を誇るフォールディングカーゴバイク。フルサスペンションにより乗り心地も申し分ない。小径タイヤによる取り回しのよさも魅力。¥289,000/ターン(アキボウ)
最大航続距離 ECOモード 100km
充電時間2.5時間
価格289,000円
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Stylist:Takeshi Toyoshima Masashi Sho
Composition&Text:Masayuki Sawada Takako Nagai