2022.10.18

【デザイナー・尾崎雄飛さんの「ブリムフィールド/ニューヨーク旅」土産話】勉強のために通う東海岸のアンティークショー

規制緩和を「待っていました!」とばかりに海外へ。旅を愛するデザイナーの、道中のストーリーを本人の語りとともにお届け。

【デザイナー・尾崎雄飛さんの「ブリムフィの画像_1
USA ブリムフィールド/ニューヨーク

プロフィール画像
USA ブリムフィールド/ニューヨーク

デザイナー・尾崎雄飛さん

尾崎雄飛さん
自身のブランド「サンカッケー」が今年20周年を迎え10の記念品を製作中。現在「其の三」まで完成。


ブリムフィールド/ ニューヨーク 早朝のマーケット

早朝のマーケットで朝日を浴びながら、
アンティークの布地を吟味しているところ。真剣です!
 

勉強のために通う東海岸のアンティークショー

 デザイナーとして仕事をするうえで、僕は多様なカルチャーを理解することを大切にしています。全世界で地域色豊かな工芸品が作られているように、フォーククラフトへの造詣を深めることが、洋服をデザインするときのヒントになったりもします。
 そんな僕が求めるものが集まっている、全米最大規模のブリムフィールドのアンティークショーには、8年ほど前から勉強を兼ねて通っています。毎年5月、7月、9月と年に3回開催され、コロナ禍以前は一年に2回行ったこともありました。6月に渡航規制が緩和されたので約3年ぶりに足を運び、初日はマーケットがオープンする日の出の4時から終了の16時まで、あとの2日も通い詰め、今までにないほどの収穫を得ました! 僕にはバイヤーやアンティークコレクターとしての側面もあるので、テーマを決めてデッドストックの洋服や雑貨を買い付けたり、個人的に収集しているシェーカーのオーバルボックスやカナダインディアンのトーテムポール、アンティークキルトなどの掘り出し物も多く、買い物三昧。
 ニューヨークではギャラリーや美術館を巡り、街の散策を楽しみました。僕はドナルド・ジャッドの大ファンで、2019年の訪米時、閉鎖していて見られなかった自宅兼アトリエ「101スプリングストリート」が見学できたのも、今回の個人的トピック。やはり現地に行って、見て感じて、琴線に触れるものを買って持ち帰る。それがものづくりの「資源」となって生かされます。そういう意味で、これからも旅を続けたいですね。

ブリムフィールド/ ニューヨーク グッゲンハイム美術館
グッゲンハイム美術館では、フランク・ロイド・ライト建築による印象的な回廊で記念撮影。

布地
大量に買い込んだ布地は、日本に発送する前に、ホテルの庭で虫干しします。われながら圧巻。

旅行先のレンタカー シボレーのサバーバン
現地ではレンタカーで移動。荷物がたくさん積めること、安全性が高いことを条件に選ぶと、結果、アメリカ映画の悪者が乗るような黒塗りカーに。今回はシボレーのサバーバンが相棒。

ブリムフィールドのお気に入りメニュー「ジャークチキン」
ブリムフィールドのお気に入りメニュー「ジャークチキン」。変わらずおいしかったです。

インディアンジュエリーの店
大好きなインディアンジュエリーの店も多く、掘り出し物がないか、詳細に見ています。

買った荷物を背負って、コーヒーブレイクをとりながら、広大な敷地を歩き回ります
買った荷物を背負って、コーヒーブレイクをとりながら、広大な敷地を歩き回ります。

ドナルド・ジャッドのスタジオ
念願のドナルド・ジャッドのスタジオにて。1968年に購入してリノベーションした、住んでいた当時のままが保存されています。ジャッド作の椅子に座り、思いを馳せました。


Interview&Text:Hisami Kotakemori

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