スマホがあれば手軽にハイクオリティな写真が撮れる時代に、それでは満足できずにわざわざ本格的なカメラを買う大人が増えている。カメラ選びには細かなスペックも大事だが、大切なのは「どんな写真を撮りたいか」。各メーカーの人気モデルを一堂に集め、使い勝手や機能を比較してみた!
晴天の某日。窓から自然光が差し込む都内のスタジオにてテスト機で撮影会を開催。明るい窓辺や、逆に光が十分に届かないコーナー、路地でのスナップ撮影などさまざまな条件で試してもらった。
個性と扱いやすさのバランスが理想的 Sony α 7 Ⅳ
グリップしやすくて持ちやすい。(西野さん)
・レンズ:FE 24-105mm F4 G OSS
・有効画素数:3300万画素
ソニーのαシリーズの最新機種。写真のクオリティの高さはもちろん、被写体の瞳にピントを合わせ続ける「リアルタイム瞳AF」に定評あり。鳥の目も検知するほどで、動く被写体の撮影に抜群に強い。¥510,400/ソニー 買い物相談窓口
西野大士さんのベストワン!
画質と色に品があって美しいというのがファーストインプレッション。明るいところでも暗いところでも、安定していい写真が撮れるので、多くの人に愛される人気機種だというのがよくわかりました。ニコンやキヤノンがニュートラルめで、ライカや富士フイルムがやや個性的だとすれば、これはその中間的な立ち位置。操作性もよくていろいろ直観的に調整できる。初心者にもいいと思います。この『カシャ』という強めのシャッター音も『写真撮ってるな!』って感じがして好きです。
階調豊かで圧倒的な表現力 SIGMA fp
この見た目からは想像できない描写力!(福本さん)
・レンズ:45㎜ F2.8
・有効画素数:2460万画素
フルサイズのミラーレス一眼レフとしては圧倒的なコンパクトさと軽さを誇る人気モデル。シグマ特有の、しっとりと深くグラデーション豊かな写真が撮れる。熱烈なファンが多い。¥234,300(公式オンラインショップ価格)/シグマカスタマーサポート
福本真士さんのベストワン!
まず目をひくのがミニマルなデザイン。ほかのカメラにはない潔さに、すごく洗練されたムードを感じます。画質もいい。どこかライカにも通じる独特なニュアンスをもっていて、日常をさっと切り取ってもドラマティックな写真になる。多分明暗のグラデーションが細かくきれいに出ているんだと思います。ミラーレスのフルサイズで、世界最小。画質も抜群によくてこの価格なら、コストパフォーマンスもすごくいいんじゃないでしょうか。
アウトドア好きにはもってこい OLYMPUS OM-D E-M1 MarkⅢ
しっかりとしたグリップで安心感抜群。(香村さん)
・レンズ:12-40㎜ F2.8
・有効画素数:2037万画素
小型・軽量・高画質を兼ね備えた、「マイクロフォーサーズシステム規格」準拠のミラーレス一眼カメラ。防塵・防滴機能を搭載し、雨天の撮影も可能。アウトドアに強い! ¥217,800/OMDSカスタマーサポートセンター
・ちょっとだけレトロなデザインも好き。(西野さん)
・いちばんはグリップの深さ。しっかり持てて安心感抜群です。雨に濡れても大丈夫なのは驚き。アウトドア好きにはうってつけのカメラですよね。(近藤さん)
動く被写体をとらえる力に注目 Nikon Z 6Ⅱ
ごまかしのない美しい写真が撮れる。(西野さん)
・レンズ:NIKKOR Z 24-70㎜ f/4S
・有効画素数:2450万画素
フルサイズのミラーレス一眼カメラ。約14コマ/秒と連写速度が高く、追従するオートフォーカス機能も抜群。決定的な一瞬を取り逃がさない。¥344,300/ニコンカスタマーサポートセンター
・これぞカメラ、という重厚感。(近藤さん)
・嫌みのないフラットできれいな写真が撮れる。キヤノンと並び、絶対的な安心感。(香村さん)
【注釈】
ミラーレスカメラ:ボディ内部のミラーを省略することでコンパクト化、軽量化を実現させたカメラ。
ISO感度:レンズから入ってきた光をカメラ内でどの程度増幅させるかの指標。
露出:写真を撮るときに取り込まれる光の量。
フルサイズ:カメラ内部に搭載された光を感知するセンサーにはサイズがあり、大きいほどその性能は上がる。大きい順に、フルサイズ→APS-C→マイクロフォーサーズ。
試してくれたのは・・・
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Adviser:Asuka Yasunaga
Text:Jun Namekata[The VOICE]