名作デザイナーズチェアの美しい佇まいも、カジュアルで機能的なアウトドアチェアも、どちらも捨て難い。自分の部屋のインテリアにぴったりなのはどっち?
名作デザイナーズチェア
Hans J.Wegner
CH445 | ウィングチェア
両翼を広げたような背もたれの独特のフォルム。別名“ウィングチェア”の名をもつラウンジチェアは、1960年にデンマーク人家具デザイナーのハンス J.ウェグナーが製作したもの。ハイバックで、ゆったりともたれかかることができ、寛ぎのひとときに最適。脚部は繊細なステンレススチール素材。W900㎜×D900㎜×H1030(SH390)㎜ ¥609,400〜/カール・ハンセン&サン(カール・ハンセン&サン フラッグシップ・ストア東京)
Charlotte Perriand
ファイアー サイド ローチェア
日本のプロダクトデザインに多大な影響を与えたフランス人の建築家&デザイナーのシャルロット・ぺリアン。彼女がディレクションしたことで知られる、フランスのレザルクスキーリゾートのホテルで使用されていた1960年代製のラウンジチェア。はめ込み式になった、大きさの異なる円筒形のオーク材とやわらかなブルーグレーのファブリックの組み合わせが愛嬌たっぷり。
W682㎜×D766㎜×H690(SH285)㎜ ¥550,000/ニック ホワイト
Pierre Paulin
CM194
1960〜’90年代のフランスを代表するデザイナー、ピエール・ポラン。“CM194”は彼の家具を初めて製作したフランスのトネ社で誕生。背もたれから座面までがやわらかく湾曲し、有機的なフォルムを描く。これは汚れが付着しづらいスエードライクな生地に張り替えられた一脚で、座面下のジップにより容易に着脱可。W580㎜×D830㎜×H760(SH445)㎜ ¥462,000/ヤエカ ホーム ストア
Pierre Guariche
Trelax
ピエール・ガーリッシュは、名作“チューリップチェア”をはじめ、現代でも数多くの作品で知られるフランス人デザイナー。この“Trelax”は、1950年代に製作されたヴィンテージ。古い織機を用いて当時の製法で作られた帆布生地を使用しており、よこ糸に麻糸を採用、オックスフォードパターンで仕上げた繊細な表情が魅力。数段階にリクライニングが可能だ。
W740㎜×D850㎜×H1020(SH450)㎜ ¥352,000/デモデミックス
Poul Kjaerholm
PK22™ スペシャルエディション
置く位置が限られ、しかも場所を取るソファと異なり、テーブルまわりの好きな位置に異なる椅子を配置できるのもラウンジチェアの魅力。ポール・ケアホルムによる名作PK22™を、フリッツ・ハンセンでは、オリジナルチームが開発した先染め糸によるリネンの張り地でモディファイ。表面にはサンディング加工が施され、ベルベットのようなタッチを楽しめる。写真のグレーのほか、チャコールグレー、ベージュを展開。W630㎜×D630㎜×H710(SH350)㎜ ¥385,000/フリッツ・ハンセン(FRITZ HANSEN TOKYO)
Charles & Ray Eames
イームズ プライウッド ラウンジチェア
米「TIME」誌が“20世紀最高のデザイン”に選出したことでも知られる不朽の名品、イームズのプライウッドラウンジチェア。一見シンプルなデザインながら、背もたれや座面に緩やかなカーブをもたせて身体にフィットするように成型し、快適な座り心地を実現。軽やかで優雅な一脚。W559㎜×D616㎜×H674(SH394)㎜ ¥162,800/ハーマンミラー(ハーマンミラージャパン)
アウトドアチェア
Ballistics
BD LOWER CHAIR
高級なルックスだけど火の粉に強い
フレームは英軍の折りたたみ式チェア「ROVER CHAIR」をモデルに作られ、座面・背面には牛革を贅沢に使用。ちょっとくらいの火の粉なら穴が開いてしまう心配はない。W560㎜×H790㎜(SH約280㎜)×D650㎜ ¥73,700/バリスティクス
HELLY HANSEN × ACTUS
ランドノーム キャンペリア ラウンジチェア
金具をいっさい使わない温かみのあるデザイン
組み立て式家具の「CAMPERIOR」とのコラボアイテム。作りも焚き火のように原始的で木部をロープで固定するだけ。厚手のキャンバス生地は熱に強い。W670㎜×H820㎜(SH370㎜)×D920㎜ ¥66,000/ヘリーハンセン原宿店
Lawn Chair
Lawn Chair Low Hunter Green
レトロなのにどこか新しい
’60年代のアメリカを象徴するガーデンチェアが復刻。ウェビングベルトは「パシフィックファニチャーサービス」の別注色。灰や泥で汚れても丸洗いできる。W590㎜×H770㎜(SH394㎜)×D500㎜ ¥9,350/パシフィックファニチャーサービス
CWF
カーミット バックパックキット
収納力を備えた、あの名作の進化形
名品として知られるカーミットチェアにカスタマイズキットを装着。背面には約10ℓの収納ボックスをオン。座面下にはショルダーストラップがつき、コンパクトに折りたたんで背負って移動できる。バックパックキット¥14,960/CWF(キャニオンワークス) 椅子W約530㎜×H約610㎜(SH約320㎜)×D540㎜ ¥31,900/カーミットチェア(オレンジ)
PENDLETON
カスタム スツール(ハーディング ブルーアイス)
一台で何役? 身軽さ重視ならコレ
“焚き火奉行”には背面がないほうがかえって動きやすく対応できる。オットマンとしての役割も果たし、クーラーボックスの置き台にも使えて汎用性が高い。折りたため、持ち運びが楽。W375㎜×H430㎜×D380㎜ ¥14,850/エイアンドエフ
Photos:Ryuta Seki Kenta Sawada
Text:Masaya Ino