2021.08.07

文化系カメラの王様「ライカM10」に、使い込むほど味が出るブラックペイントモデルが登場

ライカから新作カメラ「ライカM10-R ブラックペイント」​が発売された。クラシックなライカのたたずまいと使い込むほどに味わいを深めるボディが魅力的だ。

文化系カメラの王様「ライカM10」に、使の画像_1
文化系カメラの王様「ライカM10」に、使の画像_2

使い込むことで経年変化を楽しめる

優れた道具の魅力のひとつとして、使い込むごとに手に馴染み、経年変化して味わいを深めていくことが挙げられる。しかし、近年の繊細なデジタル機器にそれを求めるのは筋違いなのだろう。そんな固定観念をライカはあっさりと裏切ってくれた。この度発売された「ライカM10-R ブラックペイント」は、ライカの最先端の技術を取り入れたデジタルカメラでありながら、使い込む楽しみを与えてくれるのだ。


その名の通り、本モデルは本体に光沢感のあるブラックペイントで仕上げをほどこしてある。ブラックペイントモデルはコレクターの間でも人気が高く、長年使い込まれたものが驚くような高値で落札されることも少なくない。人気の理由はやはり、味わい深い経年変化だ。使っていくうちに縁や角のペイントが剥がれて中の真鍮素材があらわになり、風格が漂うようになる。経年変化の仕方は使い方によって全く異なるため、まさに自分だけの一台が育っていく喜びを味わえるのだ。ちなみに、下のライカM3は写真家のエリオット・アーウィットが愛用していたもの。



文化系カメラの王様「ライカM10」に、使の画像_3
ブラックペイント以外にもこだわりが詰まっている。トップカバーには、「Leica」の筆記体ロゴと「Ernst Leitz Wetzlar Germany」の文字を刻印し、クラシックな印象に仕上げている。また、ISO感度設定ダイヤルとシャッタースピードダイヤルにはクラシックなダイヤモンドパターンのローレットをあしらい、シャッターレリーズボタンにはシルバークローム仕上げのパーツを採用。さらに、正面には「Leica」の赤いロゴをあえて配置せず、シンプルなルックスに仕上げている。


文化系カメラの王様「ライカM10」に、使の画像_4
ライカのM型カメラゆえ、圧倒的な描写力を備えていることは言うまでもない。使い込んでみれば、ライカの奥深さをさらに知ることができるだろう。


文化系カメラの王様「ライカM10」に、使の画像_5
LEICA M10-R Black Paint 価格:¥1,188,000



ライカカメラジャパン
​​http://www.leica-camera.co.jp/

Text:Tetsu Takasuka

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