自分好みの機能と、インテリアに馴染むデザインを兼ね備えた一脚で在宅ワークにいそしむ4人。椅子選びのポイントとその使い心地を聞いてみた。
HermanMillerのEames Soft Pad Group Chair
洗練されたデザインと確かな機能美にひと目惚れ。
富田良裕さん(アートディレクター)
会社でハーマンミラーのアーロンチェアを使用していて、リモートワーク以前から同ブランドの椅子の座り心地に信頼感がありました。この椅子の購入の決め手は、アルミとレザーの硬派なデザインながらも北欧家具にだって馴染む独特の佇まい。実際に使い始めると、8時間以上の在宅仕事でも疲れを感じないほど、座り心地は抜群です。
洗練されたデザインと柔らかな座り心地が特徴で、半世紀以上前のプロダクトながら、今もなおオフィスチェアのスタンダードとして愛され続けている。
VitraのAllstar
小ぶりでインテリアに馴染む高機能チェアが見つかった。
TiMTさん(ミュージシャン/トラックメイカー)
楽曲制作ではPCも鍵盤も弦楽器も使い、もう一台ノートパソコンを並べることも。デスクからデスクへと椅子に座ったままの移動が多いので小回りがきき、高さ調節が行えることがマストでした。これはオフィスチェアの基本的な機能を備えながら小ぶりでキャスターも滑らか。圧迫感がなくインテリアとしても成立するので重宝しています。
コンスタンチン・グルチッチがデザインしたオールスターはキャスター付きで座面と背もたれの高さ調節が可能。丸みのあるデザインがかわいい。
IKEAのスツール
背もたれがなく硬いスツールなら自宅でも怠けず集中できる。
宇高佑紀さん(会社員)
アルテックのような北欧デザインが好みで…在宅チェアを調達するにあたり取り急ぎでIKEAのシンプルなスツールを購入。結果的にはコレで十分でした。背もたれがないほうが自宅でも背筋を伸ばして集中できるし、休憩したくなれば壁にもたれて写真集を眺めることも。スタッキングできて、踏み台代わりにもなって、何かと便利です(笑)。
IKEAの木製スツールは北欧を代表するデザイナーであるアルヴァ・アアルトのリプロダクト。汎用性が高く人気だったが、現在は惜しくも廃番となってしまった。
自分で加工したオフィスチェア
既存の椅子に手を加え、自分だけの一脚に。
フジ イサミさん(指輪職人)
オフィスチェアメーカーのアウトレット品を購入し、部屋の雰囲気に合うように自分で加工して木肌の優しい色味に変えました。インテリアに馴染んで気持ちよく食事がとれますし、座面には滑らかなカーブがあってデスクワーク時の座り心地も十分。機能にこだわりすぎるより、どんなシーンにも馴染む一脚が僕にとっては心地よいですね。
ブラウンカラーのオフィスチェアを、塗装を削り落とし、木肌を出してやわらかい印象に仕上げたもの。仕事にも食事にも、この一脚が活躍。
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Stylist:Masashi Sho
Composition&Text:Takako Nagai