ようやく出逢った一台は、色が気に入った限定モデル
フォルクスワーゲンの「ゴルフ」シリーズは、1974年の誕生以来、累計3500万台以上を販売している超人気車種。現在は8代目が販売されているが、編集者の澤村尚徳さんがチョイスしたのは、1983年から1992年の間に製造された2代目の「ゴルフⅡ」。
「僕の場合、平日は妻が乗るので『4ドアでAT』というのがクルマ選びの絶対条件でした。あとはビカビカの極上車よりも年式なりに適度にヤレているくらいのものがよかったので、その意味でもゴルフⅡはピッタリ。色も気に入っています」と澤村さん。
出会いは国内で唯一のゴルフⅡ専門店「スピニングガレージ」(神奈川県相模原市)へ取材で訪れたのがきっかけ。その時点でゴルフⅡの購入意志は固まっていたというが、その後もなかなかいい個体と巡り会えず。Webで見つけて連絡するとすでに売約済み……というすれ違いを何度か繰り返していたという。
「在庫車を見に行こうとお店に行ったとき、ちょうど入庫してきたのがこの車でした。1990年式の『マディソン』という限定車で、走行距離は7万5000km。ボディカラーやシートの生地がマディソン専用のものになっていて、それ以外はベーシックグレードのCLiやGLiと同じです」
購入して3年。定期的なメンテナンスは必要なものの、走りに関しては問題なし。「集中ドアロックを駆動するモーターが壊れたのが一番大きなトラブル」だったが、維持するうえで苦労している点は特にないという。
「小さくて小回りが効くので、運転はしやすいです。初代ゴルフほどではないですけど、フロントが角張っているので車体感覚もつかみやすい。妻も気に入ってくれました」と笑う。
「小さい割には意外と荷物が積めるため、日常の買い出しから週末の家族キャンプまで、これ一台で快適に過ごせている」と話す。ただ他の趣味グルマも気になっているようで、「もし乗り換えるとしたら?」という問いには、「ミニ・モーク」「オースチン・ミニ クラブマンエステート」「ルノー・エクスプレス」「バンデンプラ・プリンセス」と枚挙にいとまがない。
「ネオクラなクルマのいいところは、ゆるいノリで楽しめるところ。自分の性格とも合っているかもしれません」
雑誌やムック、書籍、冊子などさまざまな紙媒体の編集に携わり、現在はWebモノメディア「&GP」の編集長。興味・趣味の範囲が幅広く、熱しやすく冷めやすい。