チェーン店を侮るなかれ! 知らない間にいろいろ進化していたのだ。チェーン店マニアが楽しみ方を伝授。
牛角
ハイクオリティから多様なメニューで再注目
牛角の中で最上級の「黒毛和牛上カルビ」 ¥1,518。きれいなサシの入った国産黒毛和牛のカルビをこの値段で食べられることに驚く。しっかりと焼き目をつけて余計な脂を落としたら、わさびでいただくのが大人のスタイル。
バジルソースをまとったチキンをアツアツのチーズにくぐらせていただく「チーズフォンデュdeチキンバジル」¥638はワインが進む逸品。
わたあめがのったカルビを焼いて、タイミングで割り下を回しながらかける「わたあめすき焼きカルビ」 ¥649も面白い。最後に溶き卵にくぐらせて、すき焼きのように楽しもう。
情熱ホルモン
セレクトも味つけも本気度がすごい!
関西を中心に展開し、独自ルートで仕入れた極上ホルモンを使用している。定番ホルモンはもちろん「ウルテ」(気管の軟骨)¥539など稀少部位も人気。スタッフに声をかけるとおいしい焼き方を丁寧に教えてくれるのもうれしい。
黒毛和牛の稀少な小腸をオリジナルのタレに絡めた看板メニュー「黒ホル」¥539。最初は炭火七輪の端で皮目から焼き、ひっくり返して、最後に火力の強い中心部で20秒ほど焼き目をつけたら完成。
「白もつ煮込み」 ¥539は上質なホルモンの旨味を味わうため、さっぱり塩味でいただく本格派。関東限定メニュー。
外食系チェーン店に造詣が深く、著書に『気がつけばチェーン店ばかりでメシを食べている』がある。野球関連のノンフィクション本も多数。
高級店に負けない品質の肉や、個性的なメニューであらためて注目したいのがチェーン焼肉店。若い頃に比べて選択肢に入ることは少なかったかもしれないですが、一人で手軽に焼肉を楽しむなら積極的にチェーン店を推したい。中でも突出したクオリティを誇るのが牛角。極上の国産黒毛和牛のカルビを2000円以下で食べられるのは驚異。チーズフォンデュやわたあめを使った独創的メニューも酒の肴として最高です。一方で内臓好きにおすすめしたいのが情熱ホルモン。関西中心で都内には3店舗あり、常時20種類〜を提供しています。看板メニューの黒毛和牛のホルモンは、上質な脂が口の中に広がりビールが止まりません。全国に仕入れルートを張り巡らせているからこそ、これだけ高いレベルのホルモンが食べられます。値段が圧倒的に安いから、おつまみ感覚でいろいろなお肉を注文できるのもチェーン店の魅力ですね。