福岡県糸島エリアに位置するラグジュアリーホテル「セブン バイ セブン 糸島」で、2025年1月6日(月)より提供されている朝食が絶品だと評判だ。その朝食とは東京・代々木上原のレストラン「sio」の鳥羽周作シェフが監修する“究極の鮭定食”。実はこの料理、東京・青山のレストラン「Hotel's」で予約が取れないほどの人気を博しながら、惜しまれつつ提供終了となった話題の逸品。ここ「セブン バイ セブン 糸島」で満を持して登場し、鮭定食を堪能したいがために宿泊する人が増えている。
そこで、ウオモ編集部が潜入調査! 朝食以外にも鳥羽シェフ監修メニューが3品提供されているということで、その味を知るべく1泊2日で糸島へ赴いた。
昼過ぎに福岡空港に到着。空港から約5分間、地下鉄に揺られて博多駅へ向かう。公式サイトを見てみると、博多バスターミナルから出ている高速バス「ウエストコーストライナー」に乗れば約70分で最寄りのバス停「PALMBEACH」に着くと記載あり。しかも、バス停から徒歩1分の距離にホテルが…! これは乗るしかない。(土日祝日のみ、1月18日から期間限定で無料シャトルバスの運行がスタート。詳しくはこちらから)
ちなみに車好きなら博多駅からレンタカーもおすすめ。ドライブがてら向かえば、約45分でホテルへ到着する。
オーシャンビューとパンケーキ
14時過ぎにホテルに着いた。チェックイン前にまずは鳥羽シェフ監修メニューのひとつ「練乳ホイップ バターミルクパンケーキ」を食べるとしよう。ちょっと風が冷たいが美しい糸島の海を感じながら食べたくなり、テラス席をチョイス。ほかほか焼きたてのパンケーキの香りが食欲をそそる。
シンプルで王道を意識した“ザ・クラシック”なパンケーキはどこか懐かしさを感じる優しい味わいが特徴。砂糖ではなく、きび糖を使うことで、ナチュラルでやわらかい印象の甘さに。そして最大の売りが、たっぷりの生クリームだ。練乳で甘さを引き出しているため、甘すぎずやさしい口当たりに仕上がっている。
彩りを添える季節のフルーツも見逃せない。今回いただいたのは、福岡の名品いちごの「あまおう」、キウイ、巨峰、オレンジ。程よい酸味が加わることで、パンケーキの味わいに変化を与えてくれる。
広々とした客室でしばしの休憩
お腹も満たされたところでようやくチェックイン。ちょっと贅沢に79.74㎡の広々とした「スイート with ビューバス」へ宿泊だ。窓からは広大な海が臨め、波の音が日常の疲れを癒してくれる。
屋上エリアも完備。ここから夕焼けに染まる絶景を眺めながらビールを飲む。いつもよりも美味しく感じるのは言うまでもない。
小腹を満たすおにぎりとチーズケーキ
ゆっくりしたら小腹が減ってきた。鳥羽シェフ監修メニューの2品目をいただこう。糸島の塩を使ったシンプルな塩むすびの2個セットだ。「おにぎり用の塩」と「金ごまが入った塩」をそれぞれに使用。米もビタミン&ミネラルを豊富に含んだ糸島産の二条米が採用されている。糸島の米と塩を最大限に楽しめる作りに舌鼓。いくらと漬物が添えられているので、ちょっと味変したいなら乗せてみるのもあり。
また、塩が効いたおにぎりはお酒との相性も抜群だ。裏テーマは“おつまみとしてのおにぎり”。酒好きなら是非一度、ご賞味あれ。
おにぎりに使用されたのは、福岡の玄界灘の海水を使い、昔ながらの製法でじっくり手間と時間をかけてつくられる「新三郎商店 またいちの塩」。粒が大きく、しっとりした食感が人気。
しょっぱいものの後には甘いものが欲しくなる。ということで、監修メニューの3品目「特製おつまみ チーズケーキ」をいただく。口溶けが滑らか&しっとりとした食感がクセになる味わい。また、ハーブ塩がしっかり効いているため、日本酒からワインまで、幅広いお酒とマッチする。今回は白ワインを注文。ひと口頬張ればワインを飲む……気づいたらグラスが空になっていた。
このチーズケーキもおにぎり同様、「新三郎商店 またいちの塩」を使用。ケーキ自体にも塩がしっかり効いているが、追い塩で楽しむのもいい。添えられているのは炊塩とハーブ塩。
朝食の最高峰! “究極の鮭定食”
朝、8時に起床し、9時に1Fのレストランへ向かう。いよいよ今回の旅のメイン料理、“究極の鮭定食”の登場だ。ぐぅううう、食べる準備万端だとお腹が鳴る。
銀鮭をいただく前にまずは豚汁から。昆布60度、鰹節85度で出汁をとり、その旨味と白味噌の甘味が深いコクを生み出しており、やさしい味わいに気持ちがほっこりする。山椒の効いた七味を入れれば、ピリッと引き締まった後味に。ご飯が進む4つの小鉢も見逃せない。肉じゃが、セロリとちくわのぬた、蓮根のきんぴら、地魚を使ったりゅうきゅう。理想の箸休めとなるように五味のバランスを考え抜いて作られている。
では、主役の銀鮭をいただくとしよう。極上の逸品を完成させるために仕込みが行われるのはなんと2日前から。まず驚かされるのは箸を入れた時の感覚だ。皮目だけを前日から乾燥させることで生み出されるパリパリの音は耳からも美味しさを感じられる。一方、厚みのある身は直接火入れせずオーブンでじっくりと調理しているため、ふっくら&ジューシーな味わいに仕上がっている。また、骨抜きもされているので、ストレスなく食べることが可能だ。また、脇に添えられた、ホワイトバルサミコが効いた鬼おろしにいくらとぬか漬け。銀鮭の味わいをより一層引き立たせてくれる役割を果たしてくれる。
丁寧な職人技を実感する一品に白米が止まらない。ちなみに白米は前夜に食べたおにぎり同様、二条米を使用。おかわり自由なので、食べ過ぎに注意。
ゆっくりと朝食を終えてチェックアウト。糸島のおしゃれな工芸品などが並ぶ1Fのショップで何か土産物を買いたいと思っていたが、満腹すぎて気づいたら帰路のバスに乗っていた…。
美味しかった味が忘れられないので、鮭定食提供期間のうちに今一度足を運ぶとしよう。次回は土産物も忘れずに購入だ。
【プランについて】
鳥羽氏監修の朝の鮭定食はご宿泊者のみ利用可能。パンケーキ、チーズケーキ、おにぎりは一般のゲストも利用可。
期間:2025年1月6日(月)〜4月5日(土)
朝食提供時間:7時〜、8時〜、9時〜
予約数:各枠20食限定
宿泊料金:スタンダードツイン(1泊1室)¥42,400〜、スーペリアツイン(1泊1室)¥45,400〜
セブン バイ セブン 糸島
住所:福岡県福岡市西区西浦266番地
TEL:092-805-9030
アクセス:博多駅から車で約45分
客室数:47室
https://sevenxseven.com/hotels/itoshima/