2024.09.15

【40歳からのメシ旅・神戸編】爆食ウィークエンド48hours! -DAY3- 朝粥から始まって、 安藤忠雄とケンシロウにめぐり会う

おじさんの旅の目的は、ぶっちゃけ「うまいメシ」一択。地方の街を訪れ、48時間ただただ食べまくるワンパクなメシ旅の第5弾は…「底知れぬグルメタウン」神戸。

DAY1、2はこちら

今回のメンバー

編集長
池田

爆食旅シリーズの生みの親だが、実際に参加するのは今回が初めて。好きな食べ物はお好み焼き、うどん。酒好き。飲みすぎ。

エディター
澤田

前回の爆食旅での体たらくにいま一度鍛え直してくると宣言するも、いたずらに時間だけが過ぎ、劣化がノンストップ。時よ止まれ!

カメラマン

その情報収集力と行動力に助けられっぱなし。爆食旅の頼れる相棒にして食いしん坊。ただ、最近食べる量が減ったらしい。ファイト!

7.6 (sat.) 09:14 in|杏杏 諏訪山工房

湊山温泉

「湊山温泉が朝5時からやってるんで、行く人は6時半に玄関集合で」。昨日の夜、ホテルに戻りがてら剛がそう言ってたことは覚えてる。でも、起きられなかったので、俺はのんびりチェックアウト。

杏杏 諏訪山工房
杏杏 諏訪山工房 2

 最初に訪れたのは、朝9時からオープンしている、中華粥と点心がおいしいと評判の杏杏 諏訪山工房。中華粥に包子とくだものがついた朝粥セット(9時〜10時限定)をそれぞれ頼み、エビのライスペーパー巻き揚げをシェアで。朝ワインを勧める卓上プレートを見た池田は一人だけワインをオーダー。ホント好きだね〜。

杏杏 諏訪山工房 3

 老鶏でとったスープでしっかり炊いたとろとろの中華粥は旨味と滋養たっぷりで、連日の爆食で疲れた胃にうれしい。セットの包子はチャーシューまんか卵のあんまんを選べ、俺はチャーシューまんをセレクト。具たっぷりで、大きさもちょうどよく、ペロリと食べられた。そうそう、エビのライスペーパー巻き揚げも絶品。皮がパリッとして、エビがプリッとして、めっちゃおいしい。湯麺(汁そば)もファンが多いらしいので、次はそっちも試してみたい。

杏杏 諏訪山工房

神戸市中央区諏訪山町1-16

『北斗の拳40周年大原画展〜愛をとりもどせ!!~』展
聖帝サウザー天翔十字鳳!

 時刻は10時前。昼メシまでまだ時間はある。ちょっと観光でもするか。クルマで10分ほどのところに兵庫県立美術館があるから行っちゃおう。美術館は涼しいし、学びもあるし、何より食べなくていい。安藤忠雄さん設計の建物も見たいし。

 当初は『描く人、安彦良和』展を観るつもりだった。だけど、行ってみたら、『北斗の拳40周年大原画展〜愛をとりもどせ!!~』展(9月1日まで)がやってんじゃん。しかも、今日が初日。アムロよりもケンシロウな気分の俺たちは、『北斗の拳』をチョイス。しかも、展覧会場に向かっていると、安藤忠雄さんのサイン会をやっているとのアナウンスが聞こえてきた。えっ、マジで!? のぞいてみたら、いたー! 急いで本を購入し、サインしてもらう。こんなことがあるんだ…。その後の『北斗の拳〜』も最高だった。愛に飢え、愛を守り、愛に殉ずる漢たち。ラオウの強さと哀しみが今ならよくわかる。

7.6 (sat.) 13:28 in|ゆき

ゆき
ゆき 2

 気づくと時刻は13時過ぎ。お腹もだいぶ空いてきた。昼メシは池田の希望でそばめしを食べに行くことに。そばめしとは、焼きそばとご飯をソースで炒めたもので、長田区のB級グルメとして有名。駒ヶ林にあるゆきは、池田が昔からたびたび訪れている思い出の店。

ゆき 3
青春の味!

 はいはい、確かにうまいとは思うよ。でも、焼きそばとご飯を混ぜただけでしょ。正直言うと、食べるまではそんなことを思っていた。でも、ひと口食べて即撤回。俺、これ、好き! 具は牛すじとこんにゃくを甘辛く煮込んだぼっかけとキャベツ。細かく刻まれたそばとご飯に甘辛のソースがよく合う。どうしよう、止まんないやつだ。

ゆき

神戸市長田区久保町4-2-5

7.6 (sat.) 14:12 in|お好み焼 青森

お好み焼 青森

 そばめしにキュンな俺はもっと食べたくなり、調べてみたら、すぐそばにそばめし発祥の店、お好み焼 青森があるではないか。歩くこと3分、店前に着くと、のれんは下りていた。えっ、終わり!? 店内にはまだお客さんがいる気配だったので、そーっと扉を開け、ダメ元で「まだ大丈夫ですか? そばめしだけでいいので。急いで食べます」とお願いしたところ、なんとオーケー。さすが人情の町。ありがとうございます!

お好み焼 青森 2
そばめしは神戸が発祥!

 座ったのはカウンターの特等席。目の前で店主が調理する様子が見られる。鉄板にご飯とそばを並べると、コテでそばを刻んでいく。ぼっかけを入れたらまた刻み、キャベツを入れたらまた刻む。そのリズミカルなコテさばきが実に見事。ソースが投入されると、一気に香りが広がる。たまらない…。この香り、ルームスプレーにしてくれないかな。出来上がったそばめしは、ソースがしっかりと絡んでいるのに、ベタッとした感じはなく、ふんわり軽やかで、口の中でパラパラとほぐれていく。めっちゃうまい! そばめし大好き! 奇しくも今日は7月6日。俺にとって7月6日は、サラダ記念日ではなく、そばめし記念日だ。

お好み焼 青森 3

 「お好み焼 青森」のそばめし。具はじっくり煮込んだぼっかけとキャベツ。ソースは地元のばらソースを使用。パラパラと軽やかな食感で、ソースの甘味と酸味と辛味がうまさを増幅する。店主のコテさばきが美しく、見ているだけで腹が減る!

お好み焼 青森

神戸市長田区久保町4-8-6

7.6 (sat.) 15:01 in|もっこすのこ 2号店

もっこすのこ 2号店

 いやあ、食った食った。終わったわ。なんとなく終了モードでいたら、剛が「いや、まだでしょ。締めはやっぱりラーメンでしょ」とワケのわからないことを言う。暑さで頭が沸いたのかと思ったが、おかしいのは俺のほうだって気づく。だって、これは爆食旅だった。よし、行こう。目指すはこの近くにあるらしいもっこすのこ 2号店だ。グーグルマップでルート検索したら、徒歩12分の表示。暑いけど、駐車場まで戻ってクルマを出すのもだるいし、歩いて向かうことにする。ギラギラと太陽が照りつける国道沿いを歩くおじさんたち。何だか『スタンド・バイ・ミー』みたいだ。リヴァー・フェニックスも生きていたら、こうして炎天下を歩いてラーメンを食べに行っただろうか。そんなしょうもないことを考えているうちに、お店に到着。

もっこすのこ 2号店 2

 「もっこすのこ 2号店」は、もっこすの名前はついているものの、完全に独立して独自のレシピをつくり上げている別店舗。人生は一期一会、そして爆食旅のラスト。覚悟を決めて、中華そば、からあげ、餃子、焼きめしをコールする。腹はパンパンなのに、せっかくだからとついつい頼んでしまう自分が憎らしい。中華そばをすすり、からあげと餃子にかじりつき、焼きめしを頰張る。ああ、食べた…うまかった…。恍惚と不安。もう何も入らない。わが生涯に一片の悔いなし!!

もっこすのこ 2号店

神戸市長田区東尻池町3-7-19

ふじ温泉

 帰りは新大阪から新幹線で帰ることにしていたので、一路大阪へレンタカーを走らせる。途中、六甲の「ふじ温泉」に立ち寄って炭酸泉に浸かり、サウナをキメて、すっきり爽快に。振り返ってみると、いつにも増して満足感と膨満感でいっぱいの旅だった。けれども、行きたいお店はまだまだ全然あった。俺たちはまだ神戸のほんの一部しか知らない。奥が深すぎだろ、神戸!

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