2022.09.15
最終更新日:2024.03.08

経堂・鉄板焼肉 大当たりの焼肉一人前。【「あの人」の定番メシを訪ねる。行きつけで、いつもの。|第10回 】

写真家・平野太呂が、気になる人の行きつけにお邪魔。決まって頼むというメニューを食べて、本音をつづる。蒲谷健太郎さんの推薦は食べごたえたっぷりな福岡のソウルフード。

経堂・鉄板焼肉 大当たりの焼肉一人前。【の画像_1

今月のあの人

経堂に住む友人のインスタグラムのポストで

知りました。まさに学生メシ的白飯泥棒ごはん!

蒲谷健太郎さん/BAL デザイナー
’90年代のクロスカルチャーを軸にしたカジュアルウェアを展開。「歯ごたえある豚ハラミをキャベツとにんにくダレでガツッと味つけ。溶かしてつける特製味噌も絶品」。


撮影・文・食/平野太呂

第10回経堂 鉄板焼肉 大当りの焼肉一人前。

経堂_鉄板焼肉_大当り_焼肉一人前

昼飯をハズしたくない人は 「大当り」がいい

 初めて入った店なのに、入った途端になぜか気持ちがほぐれる店。そんな店に出会うことはなかなか難しい。しかし経堂にある「大当り」に入ると、ふとそんな気持ちになる。どうしてだろう。店内のあちらこちらに貼ってあるステッカーが功を奏しているのかもしれない。やたらとスケートボードに関するステッカーが多いのだ。しかも、マニアックなやつ。店主の風貌も、あれ? 友達だっけ?と思ってしまうような親近感がある。話をすれば出てくる出てくる共通の知人たち。どうりで、やはりね。場所は離れていても、同じような遊び方をしてきただろう同世代がこうして立派に店を構えていることに感心し、うれしくなってしまう。



 熱々の鉄板に湯気を立てながら運ばれてくるキャベツと豚肉。この鉄板の下に木の棒を枕にして傾かせ、集まってきた脂に特製の赤い味噌を溶き、キャベツと肉につけながら食べる。メニューはいたってシンプルで、1人前、1・5人前、ダブル、トリプルの4種類とおつまみ少々。湯気に誘われるように口へ運ぶと、今度は白飯が止まらない。次からは1・5人前にしようと思う。彼が情熱をもって東京に持ってきてくれなければ知ることがなかった福岡のやや南のローカルフード。背景のストーリーともにありがたくいただく。ごちそうさまでした、また来ます。


鉄板焼肉 大当り
経堂駅から徒歩4分。味のある店構えが目印。熱々の豚焼き肉を脂に溶かしたオリジナルの味噌と絡めて。蒲谷さんの定番メニュー「焼肉一人前」は¥930。

東京都世田谷区経堂1の25の19
TEL:03(3439)8929 
営業時間:11時30分~15時(14時30分L.O.)、18時〜23時(22時30分L.O.)※売り切れ次第、終了
無休


Taro Hirano
カルチャー誌やファッション誌などで活躍。主な著書に『POOL』(リトルモア)、『ボクと先輩』(晶文社)など。



Title Design:Yu Miyama

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