東京都内はもちろん、全国各地に遠征し、ニッポンのウマいものを味わう藤原ヒロシさん。舌の記憶に刻まれた、忘れられない味とは? 十七皿目はぎょうざの美鈴のおにぎり。
「ここのおにぎりが目当てで通い続けています。お店の雰囲気含め、世界一のおにぎりだと思う」
ぎょうざの美鈴のおにぎり
1963年に伊勢市で創業した「ぎょうざの美鈴」。店内はカウンターのみ。客の目の前で粉から練り上げ、一枚一枚のばした皮に餡を包み、熟練の調理人が絶妙の火加減で焼き上げる餃子が大人気。ヒロシさんは餃子を食べないが、ここのおにぎりが目当てで通い続けている。さけ、梅、おかかの3個セットで480円。これが何とも素朴でうまい。「目の前で握ってくれて、熱々の状態で食べるから、おいしい。小ぶりなので、お腹がいっぱいでもつい食べてしまいます。お店の雰囲気も含め、世界一のおにぎりだと思う。ほかに、からあげ、カニクリームコロッケ、おでんもあって、どれも満点。こういうお店が食べログとかで1位になってほしいです」。
住所:三重県伊勢市宮町1-2-17
TEL:0596-28-8602
藤原ヒロシがこよなく愛する「あの店の一皿」一覧
一皿目「“イノベーティヴ里山キュイジーヌ”とは?」
二皿目「松阪の地元民がこよなく愛する鶏の焼肉とは?」
三皿目「世界一おいしい“鳩料理”とは?」
四皿目「新感覚の日本料理店の“究極においしいサラダ”とは?」
五皿目「銀座を象徴するパーラーのゼリー状のコンソメスープとは?」
六皿目「コーヒーみたいなマイルドな味のお寿司とは?」
七皿目「日本では数少ない“ジュースペアリング”が楽しめるお店とは?」
八皿目「伊勢にある、ほかにはないナポリタンとは?」
九皿目「“揚げプリン”が食せるあまり日本にはないタイプの中華料理店とは?」
十皿目「カウンターで食べるおにぎり屋さんとは?」
十一皿目「三島由紀夫が愛したオニオングラタンスープとは?」
十二皿目「頭がキーンとならない、かき氷といえば?」
十三皿目「出前一丁の麺を使った本場の味とは?」
十四皿目「また行きたいなと思わせる、埼玉・川口の鮨の名店とは?」
十五皿目「甘いナッツミルクティーと相性抜群ののりトーストとは?」
十六皿目「ヒロシさんが天ぷらのおいしさを知った店とは?」
十七皿目「ぎょうざの美鈴のおにぎり」
Text:Masayuki Ozawa Yukino Hirosawa Masayuki Sawada