東京都内はもちろん、全国各地に遠征し、ニッポンのウマいものを味わう藤原ヒロシさん。舌の記憶に刻まれた、忘れられない味とは? 十六皿目は佐が和の天ぷら。
「天ぷらのおいしさを知った店」
佐が和の天ぷら
正直言うと、天ぷらについてよくわかっていなかったのですが、知人を介してこの店に行き、あらためて天ぷらっておいしいんだということを知りました。最近の流行りの“ネオ天ぷら”的なものに対し、ここは完全正統派。バブル時期から天ぷらに添えるのは塩じゃないといけないみたいな風潮が定着しましたが、ここでは手でゆっくり削ったかつおぶしで作る自家製天つゆ+特注のおろし金ですりおろした大根おろしで味わってほしいです。
藤原ヒロシがこよなく愛する「あの店の一皿」一覧
一皿目「“イノベーティヴ里山キュイジーヌ”とは?」
二皿目「松阪の地元民がこよなく愛する鶏の焼肉とは?」
三皿目「世界一おいしい“鳩料理”とは?」
四皿目「新感覚の日本料理店の“究極においしいサラダ”とは?」
五皿目「銀座を象徴するパーラーのゼリー状のコンソメスープとは?」
六皿目「コーヒーみたいなマイルドな味のお寿司とは?」
七皿目「日本では数少ない“ジュースペアリング”が楽しめるお店とは?」
八皿目「伊勢にある、ほかにはないナポリタンとは?」
九皿目「“揚げプリン”が食せるあまり日本にはないタイプの中華料理店とは?」
十皿目「カウンターで食べるおにぎり屋さんとは?」
十一皿目「三島由紀夫が愛したオニオングラタンスープとは?」
十二皿目「頭がキーンとならない、かき氷といえば?」
十三皿目「出前一丁の麺を使った本場の味とは?」
十四皿目「また行きたいなと思わせる、埼玉・川口の鮨の名店とは?」
十五皿目「甘いナッツミルクティーと相性抜群ののりトーストとは?」
十六皿目「佐が和の天ぷら」
十七皿目「雰囲気含め世界一のおにぎりを出すお店とは?」
Text:Masayuki Ozawa Yukino Hirosawa Masayuki Sawada