東京都内はもちろん、全国各地に遠征し、ニッポンのウマいものを味わう藤原ヒロシさん。舌の記憶に刻まれた、忘れられない味とは? 六皿目はすし 㐂邑(きむら)の熟成カジキ。
「コーヒーみたいなマイルドな味」
すし 㐂邑(きむら)の熟成カジキ
魚を熟成させるっていうコンセプトにまず驚いたし、初めて食べて「古い魚がこんなにおいしいのか」と衝撃を受けました。カジキはなんていうか、コーヒーみたいな不思議な味がしました。店主の木村さんは魚によって温度を変えたりして、毎日冷蔵庫をチェックし、ベストな熟成状態で出している。こだわりがすごい。
藤原ヒロシがこよなく愛する「あの店の一皿」一覧
一皿目「“イノベーティヴ里山キュイジーヌ”とは?」
二皿目「松阪の地元民がこよなく愛する鶏の焼肉とは?」
三皿目「世界一おいしい“鳩料理”とは?」
四皿目「新感覚の日本料理店の“究極においしいサラダ”とは?」
五皿目「銀座を象徴するパーラーのゼリー状のコンソメスープとは?」
六皿目「すし 㐂邑(きむら)の熟成カジキ」
七皿目「日本では数少ない“ジュースペアリング”が楽しめるお店とは?」
八皿目「伊勢にある、ほかにはないナポリタンとは?」
九皿目「“揚げプリン”が食せるあまり日本にはないタイプの中華料理店とは?」
十皿目「カウンターで食べるおにぎり屋さんとは?」
十一皿目「三島由紀夫が愛したオニオングラタンスープとは?」
十二皿目「頭がキーンとならない、かき氷といえば?」
十三皿目「出前一丁の麺を使った本場の味とは?」
十四皿目「また行きたいなと思わせる、埼玉・川口の鮨の名店とは?」
十五皿目「甘いナッツミルクティーと相性抜群ののりトーストとは?」
十六皿目「ヒロシさんが天ぷらのおいしさを知った店とは?」
十七皿目「雰囲気含め世界一のおにぎりを出すお店とは?」
Text:Masayuki Ozawa Yukino Hirosawa Masayuki Sawada