2020.06.13
最終更新日:2024.03.07

【男のグルメ】焼売とお酒をおしゃれに楽しむ「焼売アペロ」がツウな大人に人気な理由

中華料理の中でもいぶし銀的存在のシュウマイだが、実は隠れファンだという大人が結構いることが判明。そんな愛好家の皆さんに、有益な情報をお届けする!

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焼売とお酒をおしゃれに楽しむ

焼売を食前酒と合わせてサク飲みを楽しむおしゃれな「アペロ」スタイルが都内で人気を博している。流行の最前線を追跡した。

流行の中心地は渋谷

焼売といえばお弁当のおかずのイメージがあるけれど、お酒の相棒として再評価する動きが高まっている。渋谷のビアバー「Far Yeast Tokyo Craft Beer & Bao」では、肉の食感と味わいにこだわった焼売が人気のメニュー。タケノコ、干しシイタケのダシと肉汁が旨味を演出し、トッピングの木の芽が大人向けのアクセントに。自家製クラフトビールとの相性は抜群だ。わざわざバスに乗って足を運んだというモデルのリヒトさん(43)=東京都=も「クラフトビールとのペアリングが楽しみ。焼売をつまみに軽く飲む“焼売アペロ”はファッション関係者の間でも流行っています」と話す。

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「できたての焼売のおいしさは格別。待ち合わせがてらクラフトビールをサクッと一杯やって、次のお店に向かうことも多いです」(リヒトさん)。

リヒトさんがこの日焼売に合わせて飲んでいた「馨和 KAGUA」は、スパイシーな山椒と柚子をアクセントにした個性的なエールで、肉々しい焼売の食後感を一気に爽やかにしてくれる。味の一体感を演出するため、実は小皿の酢醬油にも隠し味にKAGUAが使われているというこだわりようだ。「おいしいクラフトビールは焼売の魅力をさらに引き出してくれる。焼売アペロをどんどん楽しんでほしいですね」(店長・山本大輔さん)。

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黒豚しゅうまい(2個¥550)は「豚ひき肉・あらびき肉・豚トロ」をミックスし、ゴロゴロ食感とジューシーさを同時に演出。
Far Yeast Tokyo Craft Beer & Baoプロフィール画像
Far Yeast Tokyo Craft Beer & Bao
東京都渋谷区渋谷2の6の8 サラ青山1階 TEL:03-6874-0373 営業時間:11時30分〜14時(L.O.)、17時〜22時30分(L.O.)、金曜〜23時30分(L.O.)、土・日曜・祝日11時30分〜21時30分(L.O.) 定休日:不定休

「焼売アペロ」人気じわじわ拡大

焼売 × 日本酒

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中心地渋谷から約7キロ離れた西早稲田(新宿区)では焼売と日本酒のペアリングが目撃された。「源兵衛」は昭和元年創業の居酒屋。早稲田大学の近くにあるため、学生、OB、教職員から愛されてきた。五木寛之の『青春の門』にも登場する歴史ある店だ。4代目に当たる店主の宮田彦一郎さんは「シューマイは戦後に生まれたんだ。うちのベースは焼き鳥屋さん。焼き鳥は肉をさばくと骨についた中落ちが余る。そのくず肉を使ったのが始まり」と歴史を教えてくれた。最初は鶏肉だけだったが、評判を得るにつれて、肉が足りなくなり、豚肉も使うようになった。豚と鶏の割合や、歯ごたえを出すためにあえて親鳥を使うこだわりはずっと変わらない。青春の味を求め、今日も学生街に日本酒と焼売のオーダーの声が響く。シューマイ3個350円。
源兵衛プロフィール画像
源兵衛
東京都新宿区西早稲田2の9の13 TEL:03-3232-6635 営業時間:16時〜23時 定休日:毎月3・13・23日

焼売 × ワイン

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学芸大学(目黒区)にある「PISERO」は2005年にオープンした点心ワインバー。こちらではワインとのペアリングが確認されている。「焼売アペロにはワインが合う」と太鼓判を押すのは店主の麦野詩碧さん。15年前のオープン以来、「一人で入れて気軽に食べて飲める店を目指している」(麦野さん)だけあって、女性の一人客が焼売とワインを楽しむ姿も。自慢の焼売はすべて手作りで、さっぱりとした食後感なのは脂身を使いすぎず、京野菜を入れているから。「焼売とワインのペアリングは最高。肉だから赤も合うし、白ワインも悪くない」と常連客の評判も上々だ。PISEROの料理の根底にあるのはシンプル&ヘルシー。この地でワイン&焼売アペロはしっかり根づいたようだ。しゅうまい3種類ミックス590円。
PISEROプロフィール画像
PISERO
東京都目黒区鷹番3の19の19 TEL:03-3760-8860 営業時間:12時〜14時、18時〜23時 定休日:日曜

焼売 × 焼酎

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渋谷から始まった流行は中心部にも逆流している。渋谷から246で直線状に位置する紀尾井町(千代田区)の飲食店でも焼売アペロの拡大が検知された。焼酎とのペアリングが確認されたのは、5年前に文京区駒込でスタートした焼売店をリブランディングした「野田焼売店 紀尾井町本店」。売りだった大きな焼売のポーションを思い切って小さくしたことで、一口で食べられる大きさに。酒のつまみとして人気を不動のものとした。味のバリエーションも豊富で「焼売アペロの完成形」との声もある。「揚げ、焼き、蒸し」と調理法が変わるだけで味わいが変化する焼売アペロの可能性は無限大。店主の石毛徹也さんは「ビールと餃子に対抗できる勢い」と流行の拡大を認めたが、「あまりメジャーになりすぎたくない。知る人ぞ知る店でありたい」という本音も。今後も焼売アペロから、目が離せない。焼売盛り合わせハーフ6個900円。
野田焼売店 紀尾井町本店プロフィール画像
野田焼売店 紀尾井町本店
東京都千代田区紀尾井町1の3 東京ガーデンテラス紀尾井町2階 TEL:03-5357-1741 営業時間:11時30分〜22時(L.O.)、土・日曜・祝日11時30分〜21時(L.O.) 定休日:無休

ジャケット¥45,000/エイチ ビューティ&ユース カットソー¥9,500/ユナイテッドアローズ(ユナイテッドアローズ 原宿本店) メガネ¥38,000/アヤメ


アヤメ TEL:03-6455-1103
エイチ ビューティ&ユース TEL:03-6438-5230
ユナイテッドアローズ 原宿本店 TEL:03-3479-8180

Photos:Hiroyuki Takenouchi
Hair:Narumi Tsukuba
Stylist:Shun Katakai
Model:Rihito[UOMO Model] 
Composition&Text:kinmasataka

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