賑やかな商店街の路地裏を歩いてみると、シャレたカフェやグローサリーショップ、雑貨店に古着屋など小さな店が点在する学芸大学。この街にまたひとつ、ユニークなソフトクリームスタンドがオープンした。
学芸大学駅から徒歩5分。商店街を抜けて駒沢通りに突き当たる路地の角に、青い壁と青いドアの小さなソフトクリームスタンドがオープンした。名前は「ザ ブルー コーナー」、まさに“青い角”。9月1日にオープンしたばかりだが、ある著名人のSNSから評判が広まり、週末には行列を作る“知る人ぞ知る”人気店に。
その魅力はポップな見た目とは裏腹に硬派な味の追求にあり。メニューはなんと北海道・十勝産の牛乳を使用したミルクソフトクリーム2種のみ。今後バリエーションを増やす予定はあるようだが、あくまでもベースはこの2つのソフトクリームだという。見た目も産地もまったく同じこの2つ、しかし「牧場」が違えば味はまったくの別物になる。
男性人気の高い「プレミアム」は、ソフトクリーム用のミルクだけを作り続けている牧場のミルクを使用した、こっくりと濃厚な味わい。ミルクの味をしっかりと感じられるリッチな仕上がりに。いっぽうの「マイルド」は、限りなく自然に近い飼育環境で育ったノンストレスな乳牛のミルクを使用。なめらかでさっぱりとした後味が特徴で、いくらでもいけそうだ。いずれも乳化剤などの添加物を使わず、牧場から直送されるフレッシュミルクのみで作られる贅沢さ。ふわっと優しい口当たりもおいしさの秘訣だ。
ミルクの質やマシンとの相性で味が変わる、まさかソフトクリームがこんなに奥深い世界だったとは。ちなみに2つの牧場のミルクソフトクリームが食べられるのは関東で「ザ ブルー コーナー」だけ。余計な味を加えず、貴重なミルクそのものの味わいを楽しむ至福のひと口をご堪能あれ。