刻一刻と変化する社会状況で、外食にも気を遣いがち。立食のスタンド形式なら、気負わずにふらっと行けるし、一人だからこそ嚙みしめられる味がある。
no.3飲んで、買えるワインストア
[下北沢] Però 下北沢
「北海道未経産牛のミートボール」¥1,100
レストラン「ブリッカ」の姉妹店、“飲めて、買える”がコンセプトの「Però」。下北沢店はワインの価格帯を広げ、老舗から「ヴォドピーヴェッツ」など気鋭のワイナリーまで1000本近くを所有。約9割がイタリア産で、その魅力をソムリエの森田雅人氏に尋ねると、「おおらかな気質を体現しているのか、きちんと熟成されたワインが多く、ポテンシャルが高い」。スタンドでは飲み頃のグラスワイン(¥825)が約15種揃い、「玉井屋商店のあられ」¥220や「ブリッカ」製の旬の一皿(この日は「北海道未経産牛のミートボール」)とのペアリングも可。
DATA
住所:東京都世田谷区北沢 3-19-20 reload内
TEL:03-6407-8125
営業時間:15時〜22時、日曜〜20時
定休日:火曜
※営業の詳細はインスタグラム(@pero_shimokita)で確認を。
no.4メキシコのローカルな味を頰張る
[代々木] The Street Food Company
「タコス」2種ずつ4個ドリンク付き¥1,000
都心の楽しいコミュニティスペースに週末だけ出現するタコス店。「CITERA」のファッションディレクター・永直樹氏が夫婦で営む。「メキシコでは街のあちこちにタコス屋があって。製法も味も十人十色なうえ、人々の暮らしにタコスが息づいているところに惹かれました」と語る。今回いただいたのは豚肉のバラやハツ、タンなどを長時間煮込むカルニータスと、豚肉を唐辛子で煮たチロリオの2種。肉々しさとトウモロコシ粉の香ばしい皮のハーモニーに、ライムやハラペーニョ、自家製グリーントマトソースで味の表情を変える。素朴だけど陽気な味は、暑い日に恋しくなる。
DATA
住所:東京都渋谷区代々木3の13の1 smi:re yoyogi diner101
TEL:なし
営業時間:11時30分〜14時30分(L.O.、なくなり次第終了)
定休日:日〜木曜
※営業の詳細はインスタグラム(@street_food_company)で確認を。
no.5風通しがいい、街の止まり木
[学芸大学] Another8 Corner
「トマト ガリ 大葉」¥600
低温調理した「冷製レバニラ」¥650
「ガパオ春巻き チリミントソース」¥700
「穴子のフィッシュ&チップス」¥1,100
ビールはS¥650〜、M¥800〜、L¥1,100〜の3サイズ
日本酒の蔵元をルーツにもち、今ではクラフト酒類を国内外に向けて広める京都発の「酒八」。都内2号店となる学芸大学店は、駅から徒歩1分という立地のよさ。キャッシュオン形式で、柱となるのは8つのタップから注ぐ鮮度の高い国内外のクラフトビール(例えば京都醸造や北海道の忽布古丹醸造、スペインのGarage Beer)と、ストーリーがある稀少な日本酒。衣にビールを混ぜて揚げた「穴子のフィッシュ&チップス」や「冷製レバニラ」など、まっすぐなおいしさが胃袋に突き刺さる、お酒に合うエポックメイキングな一品料理も見逃せない。スタンドのほか、カウンターやベンチ、テーブル席も。どんなシーンにも寄り添うから、街にするりと溶け込み、独自のグルーヴが生まれる。
DATA
住所:東京都目黒区鷹番3の8の10 大根ビル1階
TEL:03-6303-1642
営業時間:15時〜翌1時
定休日:月曜
東京メシに関するおすすめ記事はコレ!
Composition&Text:Yukino Hirosawa