一日のスタートに食べる朝食。カラダを整えるためにもしっかり摂りたいところだけど、飲み過ぎた翌朝はどうする? 素敵なレシピを教わりました。
教えてくれたのは…麻生要一郎さん
新島で東京R不動産とともに宿「saro」を運営後、都内へ。奇をてらわない滋味豊富な料理が評判で、ケータリング業も行う。来年2月には初のレシピ本を出版予定。
飲んで体調がすぐれない朝は、しじみに限る
「二日酔いを改善するには、しじみがいちばんと思っている男性が多いと思うので、それを主役にしたメニューに。実は冷凍保存もできるスグレモノで、煮るだけで旨味もたっぷり出るから、だしを加える必要なし。今回は、うどんよりものどごしがいいそうめんを使いました。副菜の切り干し大根や青瓜塩漬けは、もし余力があったら作ってみてください」
A.しじみの煮麺
材料(2人分)
そうめん | 3束(150g) |
しじみ(砂抜きしたもの) | 150g |
しょうが | 1かけ |
酒 | 大さじ1 |
塩 | 小さじ1 |
ごま油 | 大さじ1 |
青ねぎ | 1本 |
作り方
- ①袋の表示どおりにそうめんをゆでておく。
- ②鍋に水(300㎖)、しじみ、せん切りにしたしょうが、酒を入れて中火にかけ、沸いてきたらアクをすくう。塩を加え、火を止める。
- ③器に①を盛り、ごま油をたらし、②のしじみ汁を注ぐ。仕上げに刻んだ青ねぎを散らす。
B.青瓜塩漬け
材料(2人分)
青瓜 | 1本 |
塩 | 大さじ1 |
作り方
- ①青瓜の皮を、すべてむかずにしま模様になるようにピーラーを使う。
- ②青瓜を縦半分に切り、種をスプーンなどで取り全体に塩をまぶす。半日ほどおいてしんなりさせたらスライスする。
C.切り干し大根の煮物
材料(2人分)
切り干し大根 | 30g |
油揚げ | 1/2枚 |
だし(昆布とかつお) | 300㎖ |
しょうゆ | 大さじ1 |
みりん | 大さじ1 |
サラダ油 | 大さじ1 |
作り方
- ①切り干し大根は水で戻し、水けを絞る。油揚げは熱湯をかけ、細切りにする。
- ②鍋に油をひいて切り干し大根を軽く炒め、油揚げを加えて炒め合わせる。だしを加え、約15分煮る。しょうゆとみりんを加える。
身体にしみ込む白粥のよさがわかる世代だからこそ
「40代にもなると、気力も体力も若い頃のようにはいかなくなるし、むちゃばかりしてはいけないと健康意識も高まる年頃。年々そのありがたみがわかるようになったのがお粥でして、水と一緒に鍋に入れてゆっくり炊くだけだから、初心者でも失敗なく作れます。今回はデトックスが期待できるはと麦やパクチーを加え、梅干しを添えました」
A.はと麦入り白粥
材料(2人分)
米 | 1/2合 |
はと麦 | 大さじ2 |
塩 | 小さじ2 |
糸唐辛子 | 5本 |
梅干し | 2個 |
(お好みで)パクチー | 2本 |
(お好みで)松の実 | 10粒 |
作り方
- ①米をよく洗い、30分ほどザルにあげておく。
- ②①を鍋に入れ、はと麦を加える。水(600㎖)を注いで中火にかけ、沸いてきたら鍋底をそっとかき混ぜる。弱火にして箸を一本挟んでふたをする。好みのやわらかさになるまで20〜30分煮込んだら火を止め、塩を加える。途中、水分が足りないときは水を足す。
- ③器に粥を盛り、糸唐辛子をのせ、梅干しを添える。好みでざく切りにしたパクチー、松の実をのせる。
B.野菜の塩漬け
材料(2人分)
キャベツ | 1/8個 |
きゅうり | 1本 |
にんじん | 1/2本 |
みょうが | 1本 |
しょうが | 1かけ |
塩 | 適量 |
作り方
- ①キャベツはざく切り、きゅうりは斜め薄切り、にんじん、みょうがは細切り、しょうがはせん切りにする。
- ②ポリ袋に①を入れ、全体の重さの2%の塩を加え、袋の上からよくもみ込む。
- ③30分ほど冷蔵庫に入れ、水分を軽くきって盛りつける。
Photos:Takashi Ehara
Composition&Text:Yukino Hirosawa
Composition&Text:Yukino Hirosawa