おじさんの旅の目的はうまいメシ一択。地方都市・街を訪れて食べまくる爆食旅企画の第4弾はドライブ編。72時間に拡大して、東北は福島県と山形県を駆け抜けた。
那須、会津若松、山形、福島県境を越えて胃袋オーバーレブ編
11.22(wed.)07:00@Shueisha >>
7時集英社。
真っ赤なスバルレヴォーグに乗り込んで、
爆食ロードトリップスタート。
今回の爆食ウィークエンドドライブは11月22日〜25日、3泊4日の72時間で敢行。東京を出発して、那須、会津若松、山形、福島の順に巡った。
今回のメンバー
今回乗ったクルマ
DAY1 東京 ▶︎ 那須 ▶︎ 会津若松
11.22(wed.) 08:22 IN 走行距離63km ラーメンショップ幸手 金田亭
レビューサイトだけを頼るな爆食こそが真の名店を見つける
「爆食」。その一語とは無縁の人生を送ってきた。29歳、痩せ型。正直、あんまり食えない。かねがね、この「爆食ウィークエンド」を担当したいと志願していたが、いざ担当となり、過去の連載を読み直して戸惑った。やっぱり、こんなに食べられない…。とりあえず爆食企画の常連カメラマンであり、新人時代からお世話になっている剛さんにTEL。ドライブコースやスケジュールの相談をしたところ、助っ人を呼ぼうとなり白羽の矢が立ったのが、剛さんの友人のブライアン。サンフランシスコ在住のカメラマンで、ちょうど爆食ドライブ前日に来日予定とのこと。チームはできた。
今回ドライブするのは、東京から福島県・山形県へと北上するコース。旅の相棒に選んだのはスバルのステーションワゴン、レヴォーグ。出発当日、神保町にある集英社にて剛さんと完全に時差ボケにやられているブライアン(大丈夫かな?)と合流。真っ赤な相棒にライドオン。まずは昼食のために那須を目指すかと思いきや、「とりあえず朝ラー、キメとくか」という剛さんの一言で埼玉県の幸手にあるラーメンショップに行くことに。説明しよう! 全国各地にある「ラーショ」だが自由度が高いフランチャイズのため、店舗ごとに独自の進化を遂げている。中でも埼玉県ナンバーワンラーショと呼び声が高いのが、この金田亭なのである。時刻は8時30分。豚骨スープの匂いが充満する中で、朝早くから猛者たちがラーメンをすする。ネギチャーシューメンをオーダー。20種以上の食材を煮込んだスープ、旨味たっぷりのネギ、柔らかなチャーシューが身体を覚醒させる。爆食ドライブはスタートしたのだ! お店を出て剛さんがつぶやく。「口の中の余韻がうまいもんな」。
11.22(wed.) 13:03 IN 走行距離232km 清水魚園
エンジン全開で那須に向かう。腹ごなしも兼ねて名湯、鹿の湯で汗を流すことに。硫黄の香りが強く、41〜48度の6種の浴槽から好きな温度を選べるのが特徴。熱めのお湯に浸かってリフレッシュ。
山道を下り、事前にリサーチしていた清水魚園へ。えっ行列ができてるんですけど…。焼き肉店だけど、元釣り堀で「魚園」という名前が気になり訪れたのだが、めちゃくちゃ人気店じゃないか。余裕こいて温泉入っている場合じゃなかった!? ヤバい、暖簾下げ始めた。クルマを降りてダッシュ、交渉開始。滑り込みセーフ。30分ほど待って着席。カルビ、トリ肉、ホルモンを定食でいただく。カルビは甘めのタレがきいていて、山盛りのご飯がどんどん減っていく。こりゃうめえ〜。看板には「スタミナ40才の店」とあって、まさにウオモが推したい一軒だ。ちなみに、女将さんは熱烈なスワローズファン。
11.22(wed.) 14:15 IN 走行距離238km BEER VOLTA
剛さんが、もう一つ那須で立ち寄っておきたいお店があるというのでクルマを走らせる。到着した場所は、ん? レトロなカラオケ店? 中に入ってびっくり。壁一面冷蔵庫で、クラフトビールが所狭しと並んでいる。こちらのBEER VOLTAは世界各地の珍しい銘柄を取り扱っていて、思わず3人で爆買い。今回はアポなしで行ってしまったが要予約制なのでご注意を。
11.22(wed.) 17:09 IN 走行距離370km 肉の庄治郎
その後、東北自動車道を下って福島県にIN。さらに磐越自動車道に入ってから、道の駅猪苗代でひと休みして、会津若松に到着。晩メシの前に、とりあえず馬刺しでウォームアップということで、会津馬刺し発祥の店である肉の庄治郎へ。モモ馬刺しのスライスをゲットし、ホテルへ持ち帰り。チェックイン後、剛さんの部屋に集合して、いざ実食。辛味噌を溶いた醬油にさっとつけて口に入れる。嚙むたびに広がるUMAMI。シアワセ〜。いや、これはまだ序章にすぎない。これからが本番だ。
11.22(wed.) 18:18 IN 走行距離370km 盃爛処はいらんしょ
まず向かったのが会津若松の名店、盃爛処。陽気な店主が、馬刺し、にしん山椒漬、ハラミ串焼きとおすすめの逸品を次々と出してくれる。中でも会津地鶏の卵黄は超特濃で、ほぐしたカニの身と混ぜれば、最高の日本酒の肴が完成。玉子焼きもまるでチーズを混ぜているかのようなクリーミーさ。日本酒が進む進む。ヤバい、ここでピッチを上げすぎるのは危険だ。後ろ髪を引かれながら店を後にする。
11.22(wed.) 20:44 IN 走行距離370km 手作りギョーザ ミナ
盃爛処で会津若松の名物は十分堪能した。2軒目は変化球で攻めたいところ。ふと隣を見るとただならぬ覇気を感じる。リサーチモードの剛さん。圧倒的な爆食への意志。ここはへたに声をかけてはいけない。まあ、ついて行けばいいや。歩くこと5分ほどで「リトル東京」という繁華街のはずれにあるディープな一角に。煌々と光る看板、そこは手作りギョーザ ミナ。店内に足を踏み入れて戸惑った。えっ、ここ普通の民家じゃないの。大丈夫か…。恐る恐る、お邪魔しま~す。メニューは餃子のみのストロングスタイル。10個盛りの中皿を注文。お腹いっぱいのはずが、出てきた餃子はあっさり&もっちりでパクパクいける。醬油をつけずに味わうのがミナ流。これ止まらないのですが。あっという間にお皿が空に。聞けば、ニンニクは自家栽培したものを使っているという。おみやげとして、こちらも自分の畑で育てたというハバネロをおすそ分けしてもらう。
11.22(wed.) 23:32 IN 走行距離370km 蛇の目寿し
外に出るとブライアンが翻訳機を使って、何かを伝えようとしている。「…ミジカイスイミン、クダサイ」。時差ボケがピークに達したブライアンはここで離脱。「締めに寿司行っとくか」ということで、先ほど通り過ぎた蛇の目寿しに戻る。暖簾をくぐると優しそうな大将が迎えてくれた。今年で92年目の老舗。大トロや甘えび、ウニが入った特上にぎりを頼む。少し小ぶりな握りは、ネタとシャリが絶妙なバランスで舌の上でとけあう。うわあ、茶わん蒸しも気になってきたよ。後からごめんなさい…追加で。うおお、こちらも滑らかすぎるじゃないですか。気づいたら、深夜0時30分。明日は隣の喜多方市に移動して、朝ラーメンからスタートすることにして解散。
住所:埼玉県幸手市東2-15-19さくらコーポ
清水魚園
住所:栃木県那須郡那須町高久甲6440
BEER VOLTA
住所:栃木県那須塩原市上厚崎371-3
肉の庄治郎
住所:福島県会津若松市西七日町1-15
盃爛処
住所:福島県会津若松市中央1-3-23
手作りギョーザ ミナ
住所:福島県会津若松市行仁町1-25リトル東京1階
蛇の目寿し
福島県会津若松市栄町7-24
40歳からのメシ旅・爆食ウィークエンド48hours!
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