佐久間由衣がナビゲート。一人で楽しめる「立食」のススメ

刻一刻と変化する社会状況で、外食にも気を遣いがち。立食のスタンド形式なら、気負わずにふらっと行けるし、一人だからこそ嚙みしめられる味がある。

佐久間由衣がナビゲート

一人だからこそ見える景色、向き合える味がありますね

食べることは、私にとっての最高の快楽！以前は一日5食派でしたが、今はきっちり3食派。この頃胃袋が小さくなっている気がするのが、少し悲しくて…（笑）。
自炊もしますが“今日は誰かが作ったごはんを食べたいな”と思ったらよく行く定食屋さんやカレー屋さんで大盛りのごはんをいただきます。散歩しながら、一人で気になるお店にふらっと入ることもあります。新しいお店を自力で開拓するのは、旅気分を味わえますし、その場にいる方や味に刺激を受けることも多いですね。
普段はお店のことや味つけの想像を、一人で膨らませることがほとんど。今回のようにカウンターがあるスタンドだと、厨房の様子がわかりますし、料理人の方が目の前にいる場合は、お店のコンセプトや食材がどこからやってきて、どんな思いで作られているかを、肩肘張らずに聞けるのも、特別で素敵な時間でした。
一人だからこそ料理としっかり向き合えますし、スタンドだからこそ座って食べるときよりもたくさん食べられる（笑）。もっとスタンドを楽しめる人になりたいな、と思います。

no.1ボーダーレスなビストロ

［幡ヶ谷］キッチンかねじょう

幡ヶ谷の六号通り商店街に誕生した、夫婦が営む小さなビストロ。フレンチを軸に、スパイスやハーブなど異国のエッセンスを溶け込ませた料理が並ぶ。開店と同時ににぎわう人気店。

季節の「大アジと杏のバジル」￥900

定番の前菜「ポテトマサラ」￥350

「アヒルストア」などで腕を磨いた上松晃大氏が腕を振るう清廉で風通しがいい店。祖父が描いたという松の戸板が目をひく空間では、前菜のほか店主の地元・鹿児島直送の魚介や「ふくどめ小牧場」の肉類など、仕入れる食材によって日々変化するメニューを楽しめる。写真の2皿に加え、「日替わりカレー（この日はかぼちゃ）」￥800、「リュスティック」￥200の4品を完食した佐久間さん。「国境を超え新しさと懐かしさが行き来する味で、すごくおいしかったです。常連の方が何度も通う理由がわかったので、私も絶対来ます」。

ニットベスト￥46,200／ババコ（ショールームリンクス）　シルクシャツ￥45,100／アワーレガシー・バッグ￥53,900／サガンヴィエンナ（ともにエドストロームオフィス）　デニムショーツ￥30,250／リダン（エイチビューティ＆ユース）　ピアス￥36,300・リング￥44,000／ララガン（ララガンデザイン）

DATA
住所:東京都渋谷区幡ヶ谷2の47の1 本田ビル101
TEL:03-6276-1514　
営業時間：16時〜22時（L.O.）、金曜13時〜18時頃、土・日曜8時〜19時（L.O.）　
定休日：火曜　※営業の詳細はインスタグラム（＠kitchen_kanezyo）で確認を。

no.2目を閉じればそこはイタリア

［代々木八幡］ 1500 (ミレチンクエチェント)

1階はイタリアンバールとパスティッチェリア、2・3階はトラットリア。味、音楽、店の調度品含め、贅沢な気分を味わえる。

人気のドルチェ「ティラミス」￥550

自宅ではなかなか再現できないイタリアの味に出会えました

人気ビストロ「aruru」やベトナム料理店「ヨヨナム」を営むヤマモトタロヲ氏が立ち上げた新店舗。重厚なウッドカウンターを配したスタンディングメインの1階は、朝はモーニング、昼はランチ、午後3時からバータイムとアペロが始まる。「イタリアにトリップしたみたい！　『タコのルチアーノ』￥1,350は肉厚で食べごたえがあり、カポナータやキノコのマリネなどが盛られた『前菜の盛り合わせ』￥1,200は、深い味で野菜がイキイキ。特に感動したのが、自分でも作るくらい大好きなティラミス。バランスがよく、最高においしかったです」。

ドレス￥106,700／フォトコピュー（ショールームリンクス）　ピアス￥44,000／プリーク・ウッドバングル￥44,000／ララガン（ララガンデザイン）　バッグ￥39,600／サガンヴィエンナ（エドストロームオフィス）