クラフトコーラがどういうものかはわかったけれど、実際の製造工程は謎。世界初のクラフトコーラメーカー「伊良(いよし)コーラ」の工房をのぞいてみました。
クラフトコーラはどうやって作られている?
和漢方職人だった祖父の工房を改装し、2020年春に工房兼店舗「伊良コーラ総本店下落合」をオープン。目の前の遊歩道は“コーラ小道”と呼ばれている。
工房内で作業する代表のコーラ小林さん。丹精込めて作るクラフトコーラは、すべて天然の材料を使用し、スパイスが豊かに香る芳醇な味わいが特徴。
店内からはガラス越しに工房の作業風景をのぞくことができる。小林さんの目標は、伊良コーラが、コカ・コーラ、ペプシに続く第三のブランドになること。
人気の「THE DREAMY FLAVOR」(¥500)はシロップを炭酸で割り、スライスレモンとブラックペッパーをひとふりして完成。まさに夢のような味わい。この6月から、日本を巡り、各地の物語のある素材を使ってコーラを作る「コーラ小林の日本を、飲む」という企画がスタート。
“魔法のシロップ”が生まれるところ
西武新宿線・下落合駅から徒歩3分。神田川の遊歩道沿いに、世界初のクラフトコーラ専門メーカー「伊良コーラ」の工房はある。
代表のコーラ小林さんは、学生時代にコーラにハマり、マニアとして世界各国のコーラを飲み歩き、「感動するほどの究極のコーラを作りたい!」との思いから、オリジナルのコーラ作りをスタートさせ、2018年7月に伊良コーラを創業した。
工房はもともとコーラ小林さんの祖父が開いていた和漢方工房を改装して造られ、スパイスの粉砕機などの道具は当時のものを修理して使っている。すぐ隣にはその場で出来たてのコーラが飲める店舗を併設し、店内からはガラス越しに工房での作業風景をのぞくことができる。
伊良コーラは、コーラナッツのほかにカルダモンやナツメグなど12種類以上のスパイスと柑橘類を秘伝の割合で調合し、漢方の製法からインスピレーションを受けた方法で火入れをして出来上がる。
職人の手で一つ一つ丁寧に作られたシロップは、定番のフレーバーに加え、季節によって限定フレーバーを販売することもあるので、要チェックだ。
伊良コーラ総本店下落合
フードトラック「カワセミ号」での移動販売から始まり、2020年春に工房兼店舗としてグランドオープン。店舗の営業は土日祝のみだが、’21年春にキャットストリート沿いにオープンした渋谷店は年中無休で営業している。
東京都新宿区高田馬場3-44-2
営業時間:11時~17時
営業日:月〜金曜
※キャッシュレス決済のみ
コーラにも合う? 至福のおめざ
Photos:Kanta Matsubayashi Ryuta Seki
Stylist:Shinya Endo[BOOTSYORK]
Text:Masayuki Sawada