焚き火で美味しいものを作りたい。そこで料理人としての顔も持つWONKの長塚健斗さんに、簡単にできる絶品料理を教えてもらった。
どうやってもウマくなる食材を シンプルに調理する
僕の地元はアウトドアが盛んな東京都あきる野市で。友人とロッジを借りて、今でいうグランピング的な遊びをしたものです。あの頃は野焼きばかりでしたが最近は焚き火台が活躍しますね。こういうときは頭が切り替わるもので、普段の繊細な料理でなく、ワイルドさを楽しみたい。不安定な環境ならではの焦げも否定せず、気楽かつ大胆にやります。だから洗い物の負担が減るシンプルなステーキや、カトラリーを揃えなくてもパクパク食べられるニョッキがいい。スパゲッティと違って2分でゆで上がります。ステーキはハラミの塊肉がイチオシ。牛肉の場合厚くてカットが必要な部位が多いですが、これは丸々すぐ焼けて、肉質も柔らかいので焚き火メシ向き。ニンニクだけでフレーバーは十分。どうやってもおいしくなる食材選びが肝ですね。そして締めの定番はチャイです。最後にさっぱりした甘いものが欲しくなりません? これはアイス代わりみたいなイメージ。スパイスでスッキリしつつ甘口でホッとする。焚き火を囲んで夕日を眺めながら飲むチャイ、最高です。
Kento’s RECIPE
男のステーキ
煙のにおいがつかないようフライパンで調理。そして最大のポイントは肉選び。牛のサガリの塊肉を入手したら、それだけでもう100点。肉の周りの脂をナイフで削ぎ、フライパンにオイルと皮つきのニンニクを入れたら、あとは焼くだけ。じんわり火を入れるイメージを大切に、火が強すぎたら、たまにフライパンを外します。焼き目がついたら好みでハーブを散らして完成。
Kento’s RECIPE
おつまみニョッキ
まずオイルとニンニクを入れ、野菜を炒めます。アウトドアは調理も実食もゴロゴロと大きい具のほうが楽なので、ざく切りでいいですよ。火が通ったら水と調味料を加えます。最後に別鍋でゆでたニョッキ、生クリーム、チーズ、好みのハーブを和えて召し上がれ。
Kento’s RECIPE
人気者チャイ
チャイはスパイスが足りないとぼやけます。多めに持っていきましょう。湯を沸かし生姜とスパイスを投入したらしばらく放置。いい香りがしてきたら茶葉も加え、渋くなる前に牛乳と砂糖を入れて完成。コーヒーフィルターやザルでこして飲みます。
WONK長塚健斗のおうちビストロ料理を紹介!
Photos:Shingo Inomata
Hair&Make-up:Yasunori Watanabe[AWAKE]
Stylist:Kazumasa Chikazawa
Composition&Text:Takako Nagai
Hair&Make-up:Yasunori Watanabe[AWAKE]
Stylist:Kazumasa Chikazawa
Composition&Text:Takako Nagai