ソウル、ロックなど多彩なジャンルを交錯させたサウンドを奏でる新世代バンド「WONK」。ボーカリストの長塚健斗さんは、実はフレンチビストロの立ち上げにかかわるなど料理人としての顔ももつ。今回、初心者でも手軽に挑戦できて、仕上がりはかなり本格的なオリジナルの夏レシピを教えてもらった。長塚さんがメニューに合わせて選んだセットリストで、さらに気分を盛り上げて。
メンバーは、僕が料理担当だと思っている(笑)。 「おいしいね」は何よりうれしいです。
イワシのエスニック風パン粉焼き ~もろみ味噌とディルのソース~
[材料](2人分)
イワシ(三枚おろし) | 2尾 |
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溶き卵 | 1個分 |
薄力粉 | 大さじ2 |
パン粉 | 大さじ4~5 |
塩・黒こしょう | 各適量 |
ガラムマサラ(またはカレー粉) | 少々 |
米油(またはサラダ油) | 適量 |
〈もろみ味噌とディルのソース〉
もろみ味噌 | 大さじ2 |
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ディル | 3〜4枝 |
米油 | 小さじ2 |
[作り方]
①ソースを作る。ディルは太い茎を取り、細い葉の部分をちぎり、軽く刻む。もろみ味噌、米油と混ぜる。
②イワシは小骨が残っていたら骨抜きで抜く。皮面でないほうに軽く塩をふり、ガラムマサラと黒こしょうを軽くふる。両面に薄力粉をまぶしたら、溶き卵にくぐらせ、パン粉をつける。
③フライパンに鍋底から1㎝高さの油を入れて強めの中火にかけ、180度できつね色になるまで両面を揚げ焼きし、油をきる。器に盛り、①のソースを添える。
KENTO’S POINT
良心価格のイワシをビストロの味に格上げ。下味にガラムマサラをふると魚の生臭さが消え、心地よくスパイスの余韻が残ります。もろみ味噌の甘味と、ディルの爽やかさがイワシのもつ青魚特有の旨味にとてもよく合うんですよ。
そら豆の冷製ポタージュ
[材料](2人分)
そら豆 | 15本(約45個) | |
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玉ねぎ | 1/4個 | |
牛乳 | 500㎖ | A |
生クリーム | 100㎖ | |
無塩バター | 20g | |
コンソメの素(顆粒) | 小さじ1 | |
オリーブ油 | 大さじ1 | |
塩 | 適量 |
[作り方]
①そら豆はさやから出し、薄皮に切り目を入れる。塩を加えた熱湯で約5分ゆでて湯きりする。粗熱が取れたら薄皮を除く。玉ねぎは薄切りにする。
②鍋にオリーブ油を入れて中火で熱し、玉ねぎを炒める。透き通ったら、そら豆を加えて軽く炒める。Aを入れて沸騰させないよう加熱する。塩で味を調え、ミキサーまたはブレンダーで攪拌する。冷蔵庫で冷やし、器に盛る。
KENTO’S POINT
春から初夏にかけて旬を迎えるそら豆は、翡翠色で香りがよいのが特徴。下ゆでしてからほかの材料と混ぜると、そら豆本来の色がきれいに映えます。生クリームは動物性の脂肪分47%の高脂肪のものを選ぶと、よりリッチな味わいになります。
PLAYLIST
Grégory Privat「Las」
新生姜のショコラブリュレ
[材料](直径7㎝のココット型4個分)
クーベルチュールチョコレート (カカオ分65%以上のもの) | 60g | |
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新生姜の絞り汁 | 大さじ2 | A |
溶き卵 | 1個分 | |
グラニュー糖 | 大さじ1 | |
牛乳 | 150㎖ | B |
生クリーム | 50㎖ | |
柑橘系ジャム(市販) | 適量 |
[作り方]
①小鍋に水を入れて約80度まで温めたら、チョコレートを入れたボウルを重ね、湯せんしながらチョコレートを溶かす。完全に溶けたら湯せんから外す。
②①のボウルに混ぜたAを半量ずつ入れ、泡立て器でよく混ぜる。
③Bを小鍋に入れて弱火にかけ、人肌程度まで温めたら、②に加える。よく混ぜてココット型に流し入れる。
④オーブンの天板にココット型を並べ、天板の深さの3分の1までお湯を注ぎ、120度のオーブンで80分焼く。器を取り出し、柑橘系のジャムをのせていただく。
KENTO’S POINT
バターも小麦粉も使わずにできるブリュレは、材料を混ぜてオーブンで焼くだけなので、男性でも失敗なく作れるレシピです。今回は、夏らしさを意識して旬の新生姜を加えて。口当たりがよくなるよう絞り汁だけを加えるのがコツです。アツアツを食べてもいいし、冷蔵庫で少し寝かせて味を馴染ませてもおいしい!
PLAYLIST
WONK「Sweeter, More Bitter」
Kento Nagatsuka
1990年東京都生まれ。4人組バンド「WONK」のボーカリスト。有名フレンチレストランなどで経験を積み、昨年からインスタグラムで料理動画「Kento’s Kitchen」を配信し話題に。今春、ついにYouTubeチャンネルをスタート。
Videographer:Takayuki Fujieda
Photos:Toru Yuasa
Hair:Yasunori Watanabe[AWAKE]
Stylist:Makiko Iwasaki
Text:Yukino Hirosawa
Special Thanks:Utuwa