注目アイテムが目白押しの「ユニクロ」2023年春夏展示会から、編集部員が吟味したマストバイを3本立てで速報。レギュラー商品を紹介した前編に続く中編は、毎年1月に春夏物が発売されるワンランク上のLifeWear「ユニクロ ユー」だ。
昨年12月、グローバルブランドの「UNIQLO(ユニクロ)」2023年上半期を占う春夏展示会が開催。そこで編集部員が試着したマストバイアイテムを「前編・中編・後編」の三部作で速報する。中編は、クリストフ・ルメール率いるパリのデザインチームが手掛けるLifeWear「Uniqlo U(ユニクロ ユー)」だ。
レギュラー商品を紹介した前編のラストにて、我先に「ユニクロ ユー」のブースを訪問していたUOMOブランド統括の山崎。俊敏かつ軽快なアジリティは、『あぶない刑事』のタカを彷彿とさせる。
山崎:くっ。ひと足遅かったのか、むしろ早かったのか。ここにはないのか。
山崎:どう? あれは見つかった? 2023年もせっかちで誠に申し訳ない。
Y神:(えっと、さすがになんのことやら…。)
H條:お任せください。手掛かりを探します。
山崎:ヨロシク!
ここで、「ユニクロ ユー」の注意点をいくつか。まず、春夏の発売日は毎年1月中旬が通例。
前編で紹介した2023年春夏レギュラー商品は、昨年12月の時点で先行発売アイテムも多々あり、「商品名・価格」が半分近く判明していた。特別コレクションの「ユニクロ ユー」に関しては現状未発売。完璧にデリバリーがコントロールされており、本稿でのピックアップは「(仮)商品名・価格未定」となる。
①(仮)ポロシャツ ¥価格未定
山崎:そうそれ。
Y神:ボクも気になってた。レギュラー商品のブースにあったので前編で紹介しようと思ったら「ユニクロ ユー」でびっくり。1点だけ別ラインが差し込まれていたり、最近のユニクロ展示会には注意が必要。
山崎:Y神はもう買ったの?
Y神:未発売です!
H條:ベージュというかラクダ色のような。年初ですし、野ウサギ色とでも言っておきましょうか。
SEO安藤:横からすみません。SEO担当としましては「ベージュ」推奨です!
②(仮)半袖シャツ ¥価格未定
SEO安藤:一括りでパープルで!
SEO担当の安藤とH條は、「ユニクロ ユー」で今春夏注目のトレンドカラーであるパープルをピックアップ。いつもの「ユニクロ ユー」は落ち着いたブラウンがアイコンカラーだったが、今春夏はもっと前のめりに色を楽しもうという提案のようだ。
H條:大人が使えるベーシックカラーに時たまパープルが差し込まれていて新鮮です。エメラルドグリーンやレモンイエローなど、クリストフ・ルメールさんの色の打ち出しもかなりアグレッシブ。
Y神:いかにも。決定打として、今春夏はブラックがほぼ無い。ちなみにそのパンツはシルエットも面白いので、天井照明の下へどうぞ。
③(仮)ワークパンツ ¥価格未定
Y神:チノパン色がわかりやすい。座ったり作業をしてもストレスを感じないプラスアルファのデザイン性は、さすがワンランク上の「ユニクロ ユー」。
H條:これはサムライソードの居合いポーズもしやすい! 『チェンソーマン』ごっこしやすい!
Y神:ボクはパリのアーティストがアトリエで着用しているシーンが浮かんだよ。「ユニクロ」の全体テーマである「The Art of Everyday Life」は、「ユニクロ ユー」にもしっかりと浸透しているね。
H條:色彩を楽しむ趣向のアパレルと、それを定番カラーで締める小物・アクセサリーのコントラスト。おぼろげながら、リリース前の公式ビジュアルが私の頭の中で勝手にイメージされました。
斜め掛けを試すY神。肩掛けや手持ちの他、ショルダーを取り外すとバッグinバッグとしても活用できる。ミニマルスタイリングのポイントにもなりそう。
④(仮)ミニバッグ ¥価格未定
穂上:呼びました?
Y神:2020年秋冬から始めた試着ルポだけど、「ユニクロ ユー」では新作アウター類よりもスウェットトップスやミニバッグ、ショーツなど、ワンランク上のライトカジュアルから先に完売する傾向にあります。
H條:かなり早い段階で発売される立ち上がり時期も影響あるかと。ぶっちゃけ割を食いがち。
穂上:なるほど。取材を長年続けているとそれなりにデータも揃うのですね。
Y神:特に前秋冬に再販売された「ドローストリングショルダーバッグ」は、カラバリも増え完成度も高まっていた。ブラックはオンラインで早期完売。
⑤(仮)ドローストリングバッグ ¥価格未定
Y神:また再販しとる!?
好評につき、前春夏と前秋冬に人気だった「ドローストリングショルダーバッグ」がカラーバリエーション豊富に再販決定。買い逃さないよう注意したい。
Y神:参考までに前秋冬でのお値段は?
H條:2,990円でした。
Y神:うむ。フリースやボアブルゾンなどの定番アイテムでもなし、小物・アクセサリーに関しては1,000円の値上げはしないはず。
穂上:データに基づいて値段まで予想ついちゃうんですね。なんだか少し怖いくらい。
⑥(仮)サンダル ¥価格未定
H條:前編のレギュラー商品編で取り上げた同系色のショーツとニット帽と、ラインを横断してコーディネートを組んでも面白い。
Y神:これらに加えてアイコンカラーのブラウンがあれば、まとまりよくコレクションの世界感も底上げされるに違いないんだけど。
⑦(仮)コットンブルゾン ¥価格未定
Y神:思い出して。H條さん!
穂上:えっ。私も応援…すべき!?
Y神:よくできました。先のバッグもだけど、ベストセラーの定番商品化がお盛んですな。
H條:フロントのボタン裏がパカパカ開かないようミシン縫いされていて好感が持てます。要は、ひと手間を惜しまず手抜きをしていない。ラフなミリタリー系アイテムはアイロンなんて誰も掛けませんから。
穂上:女性誌ではなかなか見ないマニアックな視点ですね。たしかに興味深い。
H條:パリジャンが着用するステテコ?
Y神:いかにも。クリストフ・ルメールさんの意図もわからんでもないけども。濃い無地でもないし、大人男子が取り入れるにはハードルが高め。
H條:いつもはアウトドアショーツみたいなヘビーコットン素材が常でしたよね。今春夏はアプローチも鋭角で、着こなしを間違えると一瞬でだらしなく見えてしまう。これはセンスが問われそう。
⑧(仮)コットンショーツ ¥価格未定
Y神:意外と女子ウケ!?
H條:上下でください!
⑨(仮)ステンカラーコート ¥価格未定
穂上:びっくりするくらいにポケットが大きいですね。新聞やペーパーバックを無造作に突っ込んで、セルジュ・ゲンズブールみたいに肩をすくめて路地裏を歩いていて欲しいかな。
Y神:やりましょう。
Y神:素材的に先のワイドパンツとセットアップになるのかな。ミリタリー出自のコートが醸し出す無骨さと、イージーなワークテイストが品よくマッチしている。あとは文化系のムードを漂わせたいね。
⑩(仮)ウオッシュドジーンズ ¥価格未定
Y神:デニムは毎シーズン購入しているけど、今春夏はリジッドではないんだ。
H條:いつも赤耳付きの脇割シームがデニム好きの支持を得ていましたよね。あえてのステッチ仕上げで評価は分かれそうです。
穂上:そういえば、さっきから山崎さんと安藤さんがいなくないですか?
Y神&H條:あっ。
山崎:ありがとう。ちなみにSEOでは「紺ブレ」表記でよいのかな?
すでに先回りして、「ユニクロ アンド JW アンダーソン」を試着中だった2人。「ユニクロ」展示会ルポ三部作のラストは近日公開予定。乞うご期待!
Text: Takafumi Hojoh